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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
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2011年12月30日
レギュレーターの中に入っているブロックが1個ないので、その代用として、近くのコメリに行って内径13mmのエンビのホースを買って2cmほどに切って使ってみました。ついでに、他のところも設定を確認がてら整備マニュアル通りになっているのか調べました。今まで動かなかった織機がスムーズに動き出しビームの送り出しも元に戻りました。

この仕事もつないで織ろうとしたときに送り出さないという問題が発覚しましたので、納期がどんどんと迫ってきてギリギリの解決になります。人間というものは極限で最大の力を出すもので、時間があったりすると何もしないままに時間だけが過ぎていることが多いのかと思うのです。

今日のエンビのホースにしましても、4mで300円ほどのもので、2cmだと数円のものですがそれが織機の問題を解決するというのは、アイロニーではないでしょうか。もし、もっと早く閃いていれば、これほど悩まなかったのにと思いながらも、こうやって人間は成長するものだと一方では感じるところです。

織物を織るよりも織機を修理する部分に長い時間を費やしていることが多いので、織物って機械工学の世界だなあと思うのです。一方で、デザインという要素も大事で、そこは林与が一番こだわるところだったりいたします。
2011年12月29日
今日は、レピア織機の修理を行いました。以前、レギュレーターのピンが外れてそのピンを入れなおしたのですが、今回もその部分がまた問題のようで、レギュレーターブロックがどこかに消えてしまっています。

急ぎの仕事の分なのでなんとかお正月明け一番に加工に出したいなあと思っているもので、結局、台のほうを乗せ変えて対応を行うことにしました。機とビームを一緒に外してそのまま他の台に載せ替えを行います。2人掛りで行うとそれほどの作業でもありませんが、たくさんの縦糸を緩めるので慎重を期します。

昔の織機はいつまでも使えて今の織機はすぐに使えなくなるというのも、調整ひとつが手すらも入れにくい作業になるのが今の時代の織機です。昔のシャトル織機は常に織りながら調整をするために人が織機にもぐることのできるスペースが設けてあるのです。

今の時代の自動車もそうで、触ろうとしても触れないくらいにボックス化されてしまって、ディラーに修理に持っていかないと対応ができません。そこで、部品を修理するのではなくひとつのユニットを丸ごと交換するという作業になります。

昔、ノートパソコンが壊れたときに修理に出しましたら、なんと、中身がすべて新しく交換され、外のケースだけが中古のままというような修理方法だったことがあります。実際にここまでなると修理というよりも交換でしかないと思います。

織機につけた新品の10台のインバーターなども3年ほどしか持たずにほとんどが寿命がくるというのも織機自体が50年選手なのに、今の日本の大手メーカーの作っている汎用機器が3年しか持たないというのは、汎用機器の部品すらもが日本製でなく、海外部品特有のコンデンサーの弱さが製品寿命に出てしまっていて、日本のブランドはついていてもかつてのブランドの実力はないことを思い知ります。

以前、日本のテキスタイル危機を取り扱う会合で、質問の際に韓国の記者が「昔の日本製は良かったが今の日本製は良いものがない」といわれました。日本のものづくりをしているみなさんを前にそれを言われるので勇気のある行為ですが、たとえば、コンデンサひとつにしても、日本のものは何十年選手だったものが、安い部品にひとつ置き換えられると信頼性の面では差別化ができなくなってしまいます。
2011年12月28日
今日は、夕方出荷で朝から加工の上がりを待ちました。ナチュラルフィニッシュのアイテムというのはとてもカプリシャスなので出荷の際には通常のものと比べても慎重を期し再加工になることも多いのです。

普段は、EMSやDHLを使っているので、FEDEXは2、3回目でしょうかくらいに使ったのですが、電話をしたらまだ本日の集荷に間に合うということで、持込せずに集荷に来てもらいました。16時すぎにといわれて16時ぴったりに運転手の方が来られて、まだ加工から上がり立てでして梱包を大慌てで輸出向けの出荷をいたしました。

インボイスにエアウェイビルの番号を入れてから印刷しようと考えていたら、シールがあるのでそれを張ればよいということで、???、記録としてしっかりとデータを残しておきたいのよ、と思いながら…。まあ、慣れないFEDEXなので事前準備ができていなくて仕方ないかと思いました。輸出だからといって運ぶ人さえしっかりとしていれば問題がないというのがポイントだとはおもいます。

夜は、昨日親戚のおばあさんがなくなられてお通夜がありました。ご住職が、今の世というのは生まれる前の状態で、極楽浄土こそ生まれた後の世界なのですというお話で、死んだときには地位や名誉など何の価値もないものだと気がつくということした。これを聞いたときにインドに旅行に行ったときのことを思い出しました。昔の日本もそうだったのかもしれません。人の人生というものは人それぞれに違うのが当たり前で、その中で、特別な人生を歩む人が多かったので特別なものが日本でたくさん生まれてきたのだと思います。

職人はものさしを使わずに目分量でものを作り上げます。ものさしを使って作ったもののほうが正確であってもそれは誰でも作れるものだから価値がないのだと思います。今のものというのはものさしで正確に測って作るものでそれはどこでもできるものです。日本の社会も何に対しても常にものさしを当てるような流れになってしまっていると思います。何に対しても、ものさしを当てるのが当たり前の時代でどんどんと特色は薄まっていると思います。ものさしを当てないとコントロールすらできない社会になってしまってるような気がします。
2011年12月26日
ジェトロさん主催の1月11日の東京での商談会に出展が決まりました。欧米から7社程度の企業がお越しになられます。この商談会へも連続で出展の機会をいただいております。インターナショナルなブランドさまのデザイナーや素材開発の方にお会いでき直接的にコメントをいただけるので参考になるのと同時に、自社で作ったものをご覧いただくことで海外への影響があるのではと思います。
2011年12月25日
糸が上がってきて、輸出用の高密度の織りを始めていますが、打ち込みが見本を作ったときのようにあがりません。糸を色糸に替えたことも糸が硬くなり多少の影響はあるでしょうが織機の調整でクリアできる気がしてこの2日間、まったく織れない状態から織れる状態にするために動きました。

まず、気がついたのは、巻き取りローラーの滑り止めが反対に巻かれていたことです。非常に微妙な正逆なので、手の感覚だけが頼りで、自分の感覚を信じて、滑り止めを反対にまきなおしました。あと、6箇所くらい調整を行って織れるようになりました。もともと弊社の織機では限界の織物ですので、その限界状態をどこまで維持できるかに掛かっています。
2011年12月24日
10数年乗った軽自動車のホンダライフがとうとう廃車になりました。雪が降りそうということで、母親がガソリンスタンドにスノータイヤと交換に行ったのですが、前輪だけを交換して、それがどうも、ホンダのオートマチック4WDを誤作動させてしまったか、ABSを誤作動させてしまったかでブレーキが噛んで車が走らなくなりました。これはこれで何年も乗ったのでエコだったと思います。自動車を一台減らすことにしました。

日本では、まだまだ走る車とか、パソコンなどでもごみ扱いというのが残念な気がします。日本のエコ意識を象徴しているような気もして、海外とのギャップは広がる一方ではないでしょうか。世界で一番積極的にやった原発推進なども、原発の本質に直面して大きく地球環境を破壊してしまいました。日本の原発推進はエコロジーではなくエコノミーに目がくらんだ結果だと思います。危険なものを安全だと謳ってしまったところに薄っぺらさがあります。危険なものは危険なものとして、そのリスクをごまかさずに推進をしていくべきであろうと思います。

原発事故の映像をみて、素人でもメルトダウンを想定しましたが、専門家である保安院がそれを否定していたような事態で、人の生命の危険を考えると専門家には任せて置けない部分があります。あと、基準値を塗り替えて安全だというような誤魔化しはチェルノブイリ以下ではないでしょうか。国家の人命に対する意識の軽さが出ています。
2011年12月23日
今日は祭日だったのですが、それに気がついたのが午後になってからで、テックスワールドの件で調べていて、ファックスがフランスに送ることができないので東京の事務所に問い合わせようとしたら不在なので気がつきました。最近は忙しすぎて曜日の感覚がなくなってしまっています。
2011年12月22日
今日はレピア織機を動かしていました。2反ほどの仕事なのですが、乾燥しているせいもあってか、糊のついた糸なのに毛羽立ちがあり、そこに毛玉ができて、真ん中の糸が切れてしまうような現象が起こっています。織機はすぐに止まるので問題はないのですが、1mを織るのに10回程度その問題に遭遇するので厄介ではあります。

夜には、リネン糸が茶色に染まってあがってきました。染屋さんには、先日のリネンの糊付けが甘かったことを伝え、問題を事前にフィードバックしておきます。シャトルで織るので織れそうですが、整経で素抜けするくらいですのでレピアだったら織れないと思います。同じ分量の糊を入れていても、しっかりと混ぜていなければ、糊は底にたまっているだけですので、しっかりとした糊がつかないということもありえます。同じ作業に見えても人が違えば出来上がりが違うということはよくあることです。糊付けの指示を出していても実際には糊をつけていなかったということもあったりするので、実際に糸を触って、そういう異常に気がつく感覚というのは大事だと思います。

早速、チーズアップしてもらうためにチーズ巻き屋のおじいさんのところにもって行きましたら、すぐにしてもらえるということで助かります。今の時代は、わざわざカセで染めるということをしなくなりましたので、チーズ巻き屋さんの仕事というのも昔と比べると何十分の一になってしまっています。

繊維産業というのは家内工業的な要素が高かった産業ですので、農業の延長線のような感じで、おじいさんやおばあさんが気長に手仕事して、それが仕事となっていたところがあり、価値の高いものづくりができていたのが日本のものづくりの特徴でした。今では、そういう職人気質なものづくりが難しくなり、年配の方でも根が続かないといわれるかたが多いものです。
2011年12月21日
今日は、リネン40番手の糸調べの続きを行っておりました。L40番は倉庫が3つに分かれているので在庫確認がなかなか大変です。リネンの生成やオフ白というのはそれほどでもないのですが、リネンの染糸というのは糸でみても色が深くてきれいなのです。

糸調べというのは重労働だったりいたします。箱の糸を箱を動かして確認するので、時間がすごく掛かるのです。たぶん、そういう手間がみんな嫌だからノーインベントリーな形になり始めているということもいえます。いくらコンピュータで管理したところで実重量とデータの間の乖離というものは存在するので結局使う前に見本にしろ、本生産にしろ現物の確認作業が毎回必要です。特に糸の在庫というのは場所を取りますので都市での管理は高コストになります。リネンの世界というのは不思議で、良い麻糸というのはいつまでも使えるのです。綿、ウール、シルクとは管理の面でも異なります。

たぶん、少し足らない色が10数色くらいあるので、リネン40番手だけでも10数色くらいは染めないとならないかなあと思っています。これって結構大変で時間も使います。納期が間に合うのかどうかというところ本当に心配になってきますが、リネンはしっかりと染めておかないと実際トラブルの多い繊維ですので、急がば回れでしっかりとした計画を作ります。

シャトル織機に関しましては、新しい方にしてもらった仕事をやり直さないといけないことになってしまって、やはり、この仕事というのは、失敗したら自分でやり直す覚悟をもった人でないと上達しないものだろうなあと思います。耳糸ひとつのことで何時間も調整をしたりすることもありますのでどれだけ時間があっても足りません。
2011年12月20日
今日は、本生産の入った企画の納期調整のために糸の在庫を調べました。1マークで、30色くらい色を使うので、織る前の準備作業が大事です。柄を元に織物に乗っている糸の量を1Mに何本あるのかから計算をはじめます。たぶん、今はピークなので、30色全部染めると染めるだけでも2ヶ月くらいは必要とされてしまう話になります。在庫の糸があるので在庫の糸でカバーするという形をとり、同時に品質も安定させることが出来るので、一石二鳥の方法なのですが、今の時代の日本では、その方法は諸悪の根源とされていますので、日本でのものづくりというのが消えていく結果につながっています。

幸いにも横糸のほうは2色だけ染めるだけでいけそうな感じです。縦糸に関しても調べて行く必要があるのですが、縦糸はたぶん8色くらいは染めないとならないのではないかと思います。色数が多いとひとつの色のブレは見えにくくなるのですが、色数が多いと1色を染める量が非常に少ないので、それだけでも非常に価値のある染めになります。

こだわられるブランドさんというのは1色の色にこだわられそれに相当するだけの価値を持ち続けられているので、他とは違うオリジナルな世界ができたりいたします。しかしながら、日本の場合、あまり個性のありすぎる商品というのは、好き嫌いがされやすいので、注目はされてもあまり数が出ない傾向にはあるのを、展示会などでも素材をならべていても感じるところです。一般的には、店頭に近い皆様の商品の良し悪しというかお探しのものというのは、今、売れているものを探されているケースが多く、今、売れているものを良いものだという判断され、最近は、どうしても、どのブランドさんも似通った世界に落ち着くということが多いものです。

同じものを長く作り続けることが難しいのも、全体的なトレンドというものが移り変わるからだといえます。今はリネンが人気ですが麻を織り続けるということが商売の波も含めて難しいというのを過去に経験をしているだけに、麻を織続けているものにとっては同じ価値のものであっても、外の世界での価値観というのは変わり行くものというのは常に感じます。
2011年12月19日
週が明けて今日は朝から海外輸出向けのサンプルの加工出しを行いました。週明けだけに電話がたくさんあって予定外の作業が入ってきて、依頼されている見本関係もクリアしていかないといけないので、納期と絡んで緊迫した状況で仕事を進めていかないとならない感じです。

1月中にできる仕事というのは埋まってしまっている感じで、2月以降の仕事も徐々に詰まり始めてきました。複雑なものというのは無地の生地にくらべると生産に5倍くらいの力を要するので、どれだけ時間があっても足りないというような状況に陥ります。

一方で、ゆっくりものを作ったからといって必ずしもよいものが出来ることはないのです。それは経験値を積むのが少なく、最終的に、なにが良いのか悪いのかすらもわからないというようなケースに陥ることが多いものです。やることを決めてとりあえず進めて、費用はかかりますが失敗したら失敗したで、次の新しい方法を考えるというのがベストな方法だといえます。そういう失敗の経験こそが本来はものづくりの経験で、そこから新しいオリジナルなものが生まれてくるものです。

失敗をしないように動くと結局何も生まれないことが多く、新しいものというのは失敗の壁を越えていかないと出来上がってこないし、その微妙なバランスの上で成り立つ面白さを評価できないと、商品が世の中に出て行かないのです。
2011年12月18日
今日は、日曜日でしたが仕事が山積みになりかけているのと年明け納期のものが詰まっているので工場に入って仕事をしておりました。途中、発送を行ったのですが、なぜかぽかぽか陽気な感じで外の温度は8度でした。

ジャガードのリネン2重織は海外向けで、リネンチェックやリネントップは国内向け、さらにリネンシャンブレーも海外向け、ストール関係は国内向け、手一杯な感じで年を越しそうです。1月が乗り切れるかが心配な感じです。

学生の方で織物の経験をつみたい方がおられましたら冬休み限定で体験実習を計画しています。興味のある方はお問い合わせくださいませ。機屋さんの手間の多い世界が体験できます。(手伝う気持ちで来てくださる方歓迎です。)

夜にリネントップを掛けました。送り出しの機構がうまく働いていないようでテンションがきつくなり調整が必要です。今日は電話もほとんどなく静かな一日ではありました。明日は月曜日、糸の注文とか、加工出しとか、整経をもっていったり、機をつくったり、と盛りだくさんな週明けになりそうです。
2011年12月17日
早朝に雪が降りました。冷え込んでいます。ここ10数年では、いつもより早いイメージの雪です。朝にはほとんど解けてしまいましたが、雪の降らない冬が続いていたので雪が降るとほっとする気もします。滋賀県の北部にはスキー場がたくさんあったのですが、そのスキー場も雪が少なくて廃業に追い込まれたところがほとんどです。

今日は寒いですが、そろそろ春支度が始まっているのを感じます。いろいろな皆様が、リネンに関してのお問い合わせなどくださり、今の寒いうちに春の準備をしておこうと考えておられます。

今日は、縦糸を作るために糸を割ったのですが、横糸に使う分の重さが足りず、染工場さんでの染めた量が少なかったようです。電子秤で、糸の重さを確認しても正確に出ていますので、糸の問題ではないようです。夕方には、地元の方からのご依頼があってサンプルを会社に届けました。

夜は、ジャガードの織機を調整して動かし始めます。海外向けのサンプルなのですが、海外向けというのは、納期的な問題が国内向け以上に厳しいので、加工工場さんなどにも無理をお願いすることが出てきてしまうのではないかとこの休みにひとがんばりです。
2011年12月16日
今日は、夕方にリネンの糸が染まりあがってきて、久しぶりにチーズ巻き屋さんに、カセをチーズアップのお願いにあがりました。おっちゃんはチーズアップの名人で、非常にチーズアップの難しいこんにゃくの糸なども当たり前に巻き上げてくださいます。今は、急ぎの10キロくらいまでの染が多くなり、社内で巻き上げることも増えてしまったのが残念なことです。社内で巻き上げるとどうしても職人まではいきませんので巻き上がった糸一つ見てもおじいさんに巻き上げてもらった糸というのは流石です。

行く前に電話で、仕事のお願いをしているときに、おばちゃんが出て、「にいちゃんちゃうで、社長さんやで!」とおっちゃんに、いつも電話のときには注意して代わってくださるのですが、おっちゃんもおばちゃんも、先代がずっとお世話になっていまして、代替わりした私を盛り上げようとしてくださっているのが伝わってきます。

チーズ工場には、非常にやんちゃな犬がいるのですが、久しぶりに訪れた私のことを覚えているのかいないのか、はしゃぎまわって吼えます。人を噛む事はありませんし、番犬としましては、誰に対しても吼えるので優秀な犬です。私も今まで家で飼った犬というのは雑種ばかりで落ち着きのなさが共通していて、吼えながらも私が来たことをうれしがっているのがよくわかります。
2011年12月15日
プルミエールビジョンの申し込みの締め切りが過ぎてしまっていて、来年、ヨーロッパの展示会に出展を考えていることをジェトロの専門家の方にお話しましたところ、早速、現地でパリの展示会の責任者の方とお会いくださりブースが開いているかどうかをお尋ねくださいました。プルミエールビジョンと同時期にパリで開催されますテックスワールドという展示会で、リネンのセクションで、1ブースだけ一番小さなブースが開いているのだそうで、まだ、出展のチャンスはあるということです。

パリでの展示会となると、泊まるところとか飛行機くらいは大丈夫でも、フランス語の通訳が必要なのかとか、展示するハンガーは事前に送らないとならないのかとか心配することも多いのですが、フランクメッセの日本の方に尋ねると、「インターテキスタイル上海の感じで、英語でなんとか大丈夫ですよ」ということで、事前に調整のための見積もりなど動き始めようと思います。

予定もしておらなかったタイミングでの展示会ですので本生産の時期と重なって負荷が高いですが、このタイミングを逃すとSSの展示会のチャンスを逃してしまうので、できれば出展できないかと動いてみようと考えています。2月に1週間空けるというのはどうなんだろうかとも心配しながらも…。

今日は、アパレルさんから注文をいただきました。本生産時期に入ってからの染からのスタートですので、納期の面に関しましてはかなり厳しそうで、この週末に染めに関する調整に入ることになります。多色使いの柄ですので10数色を小ロットで染めることになりそうで、1月の中ごろから染め始めてもらえるのかどうか微妙なところです。
2011年12月14日
先月からまとめに入っていたファンドの書類がようやく提出できました。全部そろえたつもりでも、いくつか抜けている書類があるのでそれを準備したりなど、自分自身も確認をするのが大変なくらいのボリュームのもので、提出用と自分用の予備をつくりましたが、確認いただく方のほうが気の毒なくらいです。

ファンドの事業で出来上がった試作品などは、自分の範囲では十分満足なレベルですので、また、通常の商品ではなく作りたいものを作ったので、挑戦的な要素がたっぷりで、自分が今までやろうとしてできなかったことをテストしたりもたくさんできました。経験値があがった気がします。
2011年12月13日
今朝は、ひこねの組合にお客様がお越しで午後からは会社にお客様でした。合間の時間は納期の調整や書類つくりなどで追われていて、何もできない間に時間だけが流れていきます。

最近は少し冷え込んでいますのでキムチ鍋を食べました。出汁は、スーパーに売っているものをベースにしていますので、それほど特別というわけではありませんが、うどんを入れたりして煮込んでおいしいです。特に白菜がおいしい気がします。最近は、肉を食べるのが億劫になってきてしまって、年をとったということでしょうか。

工場の中では、ジャガードとレピアの2種類に糸をつないでいます。今年はどうなんでしょうか、アパレルさんも年内よりも年明けまでまってもらえるケースが増えているようで、そういう話もほかでもきいたことがあり、納期に追われていますので助かりはするのですが、一般的には不透明感が漂っているということなのかもしれません。

午後には2月以降の企画のお話をいただき、今の時代に手一杯の仕事があるというのは、ありがたいことだなあと思っております。
2011年12月12日
今朝は、今月はじめに合同展でご一緒させていただきました長谷川商店さんの営業の方がお見えになられ近況などをお話いたしました。長谷川商店さんはシルクの糸を扱っている会社で海外への輸出もたくさんされております。長谷川商店さんの糸の見本帳というのは非常にきれいです。

在庫を商品として上手に回転させる力をもっておられるところが非常に強いのだといえます。お話をお聞きしましても糸の倉庫の中に事務所があるというようなイメージの会社だそうで、在庫を大事にしておられるのが伝わってきます。倉庫業者に糸を預けてしまわないで自分で管理するあたり、手間が多いでしょうが、糸のことをしっかりと手や目で確認できるメーカーとしての力をもっておられる部分です。

12月に入って本当に師走な感じで、先週は出機さんの機の準備をしていたので、今週は自社内の機の準備に取り掛かっています。アパレルの仕事も1月末くらいまでが勝負というところで、昔と比べると本生産のシーズンというのが本当に短くなってきています。昔は10月ころから3月末位までが生産の時期だったのに、今は、12月に始まってお正月を挟んでの1月末までが勝負というような身動きが取りにくい形です。そんな理由で手の込んだものは納期の問題で手がけにくくはなっています。

日本のファッションスタイルが無地ライクがベースになっているのも実はそんな事情が潜んでいるのではないかと思うところです。無地以外のものをつくろうとすると、デザイン性が必要だったり、創意工夫を要するファクターが増えてきます。織物というのは、糸を組み合わせていくだけで無限に近い組み合わせがあるので飽きないものです。
2011年12月08日
今日は朝一番に郵便局に行ってEMSを出そうとしましたが郵便局が9時からということで、戻って、書類作成を行っておりましたら、退職のご挨拶ということで以前からお世話になっていた皆さんがご挨拶に来てくださいました。

その後、JETROの専門家の方が弊社にお見えくださり輸出支援に関しての情報などに関してのお話をお聞かせいただきました。ヨーロッパでの展示会に関する情報がほしかったので興味深くお話を聞かせていただきました。情報が欲しいなあと思っているときに情報が手に入るというのは不思議なことです。JETROさんで行われていますセミナー関連のお話もお聞きいたしました。

その後、現在注文をいただいているお仕事の件で出荷や、年明納期のお仕事の糸の手配や、海外向けの契約書の発送、あと、新たな案件のお話、出機さんへの仕事の依頼など、夕方過ぎはオーバーローディドな状況になってしまいました。提出しないといけない書類のための資料整理などもこの1週間は動いているのですが手がいっぱいになりすぎてなかなか動ききれない状況です。

本生産の時期というのが一時に集中をしてしまいますので、1月の終わりくらいまで今のような状態は続くものと思います。年末年始にどれだけカバーできるのかというあたりではないでしょうか、今日はかなり冷え込んできていますが、まだ、雪が降るほど寒くはないのがありがたいところです。
2011年12月07日
今日は、朝一番で奈良からリネンハウスさんがお越しくださいました。地元の加工工場さんとリネンツアーに行かれたときに弊社のことをお聞きになられたということで、私自身もリネンツアーは帝国繊維さんから情報をいただいていただけに、お話をお聞きできまして無理しても行っとけばよかったかなあと。けど、フラックスはツアーのタイミングにあわせてはくれませんので、いつリネンの花を見に行くかというのはホント難しいなあと思います。

今年の草は、通常1m以上になるはずが、60cm程度でしかなかったというようなお話で、各方面からうわさに聞いているとおりの作柄の悪さなのかなあと思ったりいたします。フランドル地方の繊維を取る品種の場合、フラックスシードを取るタイプとは違って、花が散りやすいのは宿命なのかもしれません。

今年の冬に手に入るリネンの糸が心配なのですが、10月のインターテキスタイルでは繊維自体は良いというような紡績会社の話もきいてはおりますので、ヨーロッパの長雨で作柄が悲惨だった数年前の再来にならなければと思うところです。リネンが工業製品でなく農作物だなあとおもうのは作柄の悪い年にです。

糸なんかにしましても糸そのものよりも糸を作っておられる方や扱われている方の心意気みたいなものが大事だったりするのを感じます。ワンランク下であっても、意気込みがあれば、数年でその優位性が逆転するというのはどの産業にでもいえることです。技術依存な産業というのは、10年程度で技術移転が行われ、意欲のある場所にものづくりが動いていくものです。麻織というのも、なんとか産地に残せていけたらなあと意欲だけで続いています。
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