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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

近江上布プリント柄プロジェクト

2013年05月10日

近江上布というのは、夏の浴衣地につくられた絣柄なのですが、今回のプレミアムテキスタイルでは展示いたしました。この世界に興味を持ってくださる方というのは、いろいろなものを見慣れておられるブランドなどのデザイナーさん自身であることが多いのです。

一見して、近江上布の世界というものの完成度の高さに驚かれるもので、技法だけでなく、デザインに関しても、「林与」の近江上布の世界がハイカラであり、今の時代にも新鮮に映るというコメントをたくさんいただきます。インターナショナルなブランドのデザイナーさんですらもが、目を奪われ吸い込まれる世界というのがそこにはあります。

私自身も一発勝負で、林与のかすり織物の色柄が生み出されていたのには驚くしかないのです。数千種類あってもハズレと思えるものは、非常に少なくどれもが使いたい気分にさせるような重みをもっており、実際に生地に再現すればそれこそ今の生地の中におくと飛びぬけて目立ちます。最初に、プリントで再現した近江上布プリント柄の蝶柄もよい柄であるということでお褒めいただくこと多いです。

できるところからということで、プリントの版を起こすところから始まるのですが、それも試織まで行くと少なくない費用が掛かり、本番に進まないといけないプレッシャーも多いものです。灯台下暗しは商品開発だけでなく、目をつけて下さったお客様にしても灯台下暗しを感じる出来事がありました。林与自身、ヨーロッパの生地を扱っておられるので着物の世界はテイストが違うと思い込んでいて…。

プリントというものをソリッドに色を出すのではなく絣調に色を出すという発想も、単純なことではありますが、同じ1色でも色の表現力や面白さというものは何倍にも膨れ上がります。近江上布プリント柄が素敵に見えるのも、柄がよいからというだけではなく、日本の繊細なプリント技術を十二分に活用しているからよい感じでの再現が可能となりました。これは、かすり織物が通常のプリント織物と比べて、平べったくなく、立体的に見えるのと同じ効果出ているものと思います。


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