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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

RINCROSSING交流商談会

2013年05月30日

「林与」の会社案内を、初日は40部ほど今日はお昼過ぎには30部ほどがなくなり、今回もバタバタとご用意させていただいた冊子70部をもらっていただけ目標はクリアでした。たぶん、ゲストのお客様以外に出展者の方で林与に興味を示していただいた皆さんが、たくさん、もらって下さった可能性があってそれはそれでうれしいことでした。

展示以外に交流会的なセミナーなども開催をされていたので参加しました。元気にされているなあと思ったのが、以前、リネン日記でも取り上げたことがありますが、テキスタイルマルシェ参加の企業さんで、わいわいとやっておられるところと言うのは、新しい生地なども自然にモーティベイトされて生まれてくるものだと思います。作り手が楽しみながら生地が生まれてきてそれが自然とお客様のお手元に届くような流れが、周りから見ても心地よいものです。

ものづくりの本質が献身的な気持ちがそこに流れている限り大きな歪はないですし、損得だけが判断になるとやらないほうがマシな事も多いものです。織物の業界なんて、家族規模で守っているところが多く、献身的に守っているから成り立っているようなもので、食べつくしてしまおうと思えば培ったものすぐに食べつくして終わり、逆に、新しいところでも大事に独自のものづくりを育んでおられるところというのは、5年10年動かれるだけで一つの世界を作り上げられるものです。

林与の場合どうなのか?単純作業においても年季があるなら若い人に負けたら駄目だろうと思います。一番怖いのは、年配の経験のある人たちではなく、これからの意欲のある人たちです。これは同じく、日本のものづくりが空洞化してどんどんと海外のものづくりのほうが美しくなって来てしまっているのと同じ流れ。かつては、日本の自動車でもアメリカ進出した1970年代には、フリーウェイでまともに安定して走ることができないレベル。それを乗り越えたものの、スピリッツが消えたときに、また次の国に5年10年で追い抜かれていきます。

伝統工芸などの職人を育てるべき産業を育むべき家業の主クラスでも、今の時代のものづくりになびいてしまっては海外の量産のレベルにすぐに落ちてしまうものです。それはほんとメンタリティな問題、失礼なことも承知で先代の世代の70代や80代の職人の指導するべくクラスですらも、今の国際的な競争に晒されている小学生のメンタリティにも負けてしまうのもときおり感じるのはさびしい現実。

産地や歴史などにとらわれず、やる気のある人が四苦八苦されながらものを生み出していく形を応援することそこが、偽装問題なども防ぐ一番の手立てなのかなあとも思うのです。世代を超えてものづくりを続けていくということは非常に難しいことですが、新しく麻織物に参入をされた方も、今の流行だからというのではなく、厳しい時代にも自分のものづくり守り続けていただきたいものです。


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