for English speakers: Welcome to HayashiyoWelcome to Hayashiyo
リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

戦後の成功

2013年07月24日

日本が戦後成功したのは、今の中国型の成功と似ているなあと思う。まずは、ドルも360円という設定で、戦争から帰った人たちに仕事の世話と終戦直後のベビーブームでの人口爆発、年功序列型賃金制度というものをしいて、職人を育てるではなく単純な作業を割り振ることで量産的に安価にものをつくり他国を圧倒。

しかしながら、その場しのぎ的な政策や経営が成り立たなくなるだけでなく、そういう浅さや軽さに付き合わないといけないのはマイナス。年金制度なども想定の甘さだけでなく正しく運用されていないことなどや、問題が発覚してもどうにもならないのも、原発と似ている。

目先の利益を追うのではなく本質的なこと常に考えて法律なども作らないと、法律が成り立っていることすらも潰してしまい、人々の幸せな人生を奪うことに繋がりかねない。

自動車や電気関連の企業も、海外のマネモノを安く作ることで開発費などを抑え競争に勝つ。貧しい時代のほうが、海外からすると安く良い物を作れる体質ということ。日本の場合、国内に電子部品を製造する力があったことが差別化できるようなものづくりを助けた。

アメリカ型の資本主義マーケティング手法の一つである世界で一番安い材料を探して競争に勝つという方法だと、それはハンバーガーのような食品の世界では食べたものの消費者の自己責任として成り立っても、家電製品となると、部品が長持ちしないので、結局、しばらくすると使えなくなる。最近の家電製品のほとんどの寿命が1年程度なのはコンデンサの品質によるところが大きい。

コンデンサを作っている工場にしても、高品位なものを作る技術はあっても、価格を落とせとの話ばかりで、正しい品質のものをつくったところで売れないという結果が見えているので作らないのだ。ものづくりするものと販売するものとでは、価値観も違うことも多い。ものづくりするものにとっては売れないものが多いので、売れないことというのは自然なことだが売れなくてもものづくりを続けているところも多い、でも、販売するものにとっては売れないことというのは意味のないこととなる。

最近では近江商人哲学というものがゆがめられて安いものを多売して儲けることが仕事のように言われるが、それは世界中共通の資本主義経営の基本原則程度に過ぎないでしょう。そうとは違って自己犠牲が近江商人哲学の基本。それがあるから、材料や工程などにお金を掛けて他とはちがう良いものが生み出せる。プロであるべきのモノをつくる者やモノを扱う者がモノの良し悪しを判断できないケースがほとんどで、素人であるはずの消費者の方のほうが品質の良し悪しに敏感だったりする。


ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内