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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

取材依頼

2014年04月19日

プレミアムテキスタイルジャパンも近づき、業界紙の方が取材にこられるタイミング。今年の場合はポイントがハッキリとしているので、分かりやすい。リネンの細番手素材に近江上布プリント柄を載せた生地をお披露目。

いつもの林与らしい雰囲気を保ちたい気持ちもあるのだけど、今回は少し、カラーが変わるかもしれない。アパレルの時代の林与のものづくりの前の時代、着物の時代に林与の近江上布がもっていた独特な色合いを布の上にプリントで再現する。

なぜ昔の色に固執するのか、結論から言えば売れなくてもいい。そのままの色で布が語りかける人との出会いを捜したい。ある展示会で、ロンドンの生地屋さんが近江上布のハギレを展示しているのをみて興奮された。ヨーロッパのデザイナーの方が日本の着物の生地に興味を示されるケースは多い、文化が違うのに言語の本質は共通であるのと似ている。

私は布をみると、布を作った人の人生観みたいなものを感じる。今とは人々の生き方、考え方がまったく違ったのだろうと察するのだ。近江上布のハギレをみて和むという方が多いが、たぶん、子供の頃におばあさんと一緒に着物を見たとかそんな良い思い出が蘇っておられるのだろう。


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