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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

中国市場

2010年01月09日

今日は、午後から組合関係の件で事務局長が来られて書類つくりをしました。そのあと加工工場の社長が見えられ麻の組合のほうでやっておられる事業に関しての商品を見に来られて、私は加工方法やプリント関係などのお話をお聞きしました。

昨日の新聞の中には、リネンのトレイサビリティの話もあったのですが、ほかにも林与の中国進出に関する記事も載せていただきました。ファッション業界では、日本が今まで世界の高級ブランド品購入のNO1だったのですが今では中国がそれを抜く勢いです。世界で一番安いクラスものが生産される一方で、世界で一番高いクラスものが中国で消費されるような時代になって来たと思います。

私は、20年ほど前、カリフォルニアにいたのですが、そのときのアメリカの流通のシステムには驚いたものがあり、それがまさに、今の日本のファストブランドです。次は、中国企業が本格的に日本に進出してくると、ファストブランドを超えた、より安いワンコインの時代になり、ファストブランド的な量販でも太刀打ちできないような時代になるのではないかと考えています。

中国の展示会でも思ったのですが、林与は日本企業なのに、中国で布を作っていると思っているところが多いようで、中国のどこで生産しているのかたずねられます。それは、海外に進出している繊維関連の日本企業が、総じて日本での生産というものをしなくなって中国製品を扱われている点にあると思います。

展示会で「どこで作っているのか」とか「いつから仕事をしていますか」と聞かれて、「日本の自社で作っていす。100年以上の歴史があるのですよ」という話をすると、中国の方もそういう特別な要素を期待して日本企業のブースに来られるようで、生地の見た目だけでなく、ものづくりに関するバックグランド的な話を詳しく説明を求められ、ものを見て、値段、ロット、納期、決済方法だけで話が済むような商品ではないという点がほかとは違って新鮮なようです。


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