for English speakers: Welcome to HayashiyoWelcome to Hayashiyo
リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

プラスアルファとしての新事業

2014年06月17日

若い頃につくった自分が作ったサンプルを見て、先代には糸がもったいないから作るなといわれたけれども、やはり、自分が作りたいものを作りたいときに作っておいて良かったと思う。今見ても、数点ある若い頃の作品というのは充実感が詰まっている。

今までやっていた仕事がだんだん苦しくなるという局面があると思うが、そのままのものづくりではどんどんと苦しくなるだけで、それと並行して、新しいことをやって従来の仕事も守る必要があろうかといえる。

長いこと仕事をしている人というのは、過去に溺れてしまい、新しいことをしようとするのを嫌うもので、協力できないだけでなく邪魔することもある。従来の仕事やりながらプラスアルファの仕事をしないといけないので、仕事が二つになるが、従来の仕事だけに固執して、新しい仕事を馬鹿にしどんどんと小さくなってしまうのだ。また、新しい形が見え始めたときにも最初に新しいことを馬鹿にしてしまっているので能力的にも追いつくこともできないこともある。

また、同じ仕事でも誰がやるかで、結果がまったく逆になることももちろんあろうから、何をやるのが正しいということは言い切れないものだ。私が、新しいことをやろうとするときも、壁を乗り越えられなければそれは大きな問題にぶつかって出来なかったということで終わる。壁を乗り越えて形にまで到達すれば最初売れなくても、売れるタイミングというのも来るだろう。

新事業は本業としてやっては失敗したときに会社が傾くので、従来の仕事をしながらプラスアルファとして持ち出しながら育んで行けるような精神が大事だろう。そういうのが自分の仕事は自分で作り上げていくということだろうといえる。日本で新しいものをつくるのが難しいのは新しいものをつくってもすぐに真似たものが安い値段で出てくること。昔ながらの高コストな産地が新しいものを作ってもほかの人にものづくりのヒントをあげるだけに終わってしまうことが多いことだろう。ものづくりする以外にそういうところでの情報合戦にも勝たないと自分のオリジナリティを主張すら出来ないものだ。


ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内