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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

暑さでも

2014年07月26日

今日は、お隣の東近江市で今日の日本全国での最高気温38.8度が出たということ。まあ、林与の愛荘町も似たようなもので、工場の中は熱地獄です。暑い中で、窓を開けたり、水分補給は必要だと、スーパーの無料の水を貰いにいくと。スーパーの中は涼しくて天国です。

林与にも、工場の中には水冷式のクーラーがありましたが、スーパーの中と同じで、「心地よいということ=仕事ができる」とは限らないのです。また、心地よいのが当たり前になると少し考えないといけないことや手間なことが面倒でできなくなるというのが普通だったりして、やはり、麻の織物を織るような作業では、我慢してでも乗り切れるような精神力は必要です。

一番、大事だと思うのは自分自身が仕事を前に進めることができること。そのためには作業を広範囲に知っていないと駄目ですし、他人事の部分をできるかぎりなくしていく必要があるのです。そのため織る以外の糸のこと、染のこと、加工のこと。ほかの分野の方が連動して解決できない問題の原因を正しく見つけ解決していく。できるかぎりベストな答えを出すというのが企画の部分だろうといえます。

また、現場作業においても汚れるのを気にしていたら駄目で、機械の下にもぐり麻ほこりまみれになったり、機械油で手を真っ黒にするのも仕事のうちで、それが特別のことのように思えるなら織という作業はなかなか難しいものです。どれだけ覚悟があるかなので、働きやすい環境とか求めているとできることも限られてくるものです。

設備なんかにしても今では、新興国のほうが、最新の設備で人も豊富。それと同じものを求めても日本では成り立たない。半導体でも無理なのですから。日本のものづくり、要は人の力じゃないでしょうか。暑さ我慢比べでも新興国の人に負けているようでは、案外追いつかれるスピードというものは早いもので、一世代も掛からないものです。


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