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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

フェアトレード

2009年12月26日

「フェアトレード」という概念が、ありますが、それが本当にフェアトレードなのかというと、日本国内ですら、フェアトレードな概念が成り立っていない現状がありますので…。ファストブランドといわれる中国ベースの量販系が一人勝ちのスタイルが続いていますので、その中で、フェアトレードを謳うことにどこまでの正当性があるのかというレベルに来ているかと思います。フェアトレードという概念を活用されたい方ですら、そのコストを自分で負担できるかというと駄目なのが現状です。ビジネスありきのフェアトレードというのが日本のフェアトレードの現状です。

私自身は、ものづくりをしている人間ですから、フェアトレードの概念には大いに賛成をしているのですが、フェアトレードの概念を振りかざしておられる方が、ものづくりと関係のない方だったり、ものづくりの現場をしらないことが多いのです。果たして1割、2割のコストアップでその概念が貫けると思っておられると、結局はプロジェクトとしての永続性が保たれません。

話は変わってしまうかもしれませんが、USA for Africa みたいなブーム的な弱者の活用に終わってしまう危険性があります。今の日本メーカーを中心とした紡績業界が本当に、途上国の生産に携わられる外国人を支えられるかというと不可能だと思います。日本の国内ですら、工場の閉鎖、リストラで産業を閉鎖しているのが本当のところです。

国を含めて強者が利益を得るための、その場凌ぎに終わらないような、真の意味でのエコやフェアトレードが謳われないと意味がないのではないかと考えます。弱者保護を謳い文句に利用するレベルでのフェアトレードならやらないほうがましかもしれません。弱者保護を謳い文句にするからには、長期的な永続性のある計画が必要であると思います。


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