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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

ミラノウニカ初日

2016年02月09日

今日はやせ細ってイタリアに到着した林与が、ホテルの朝食のブッフェでハムなんかを2kgくらい食べて体力を回復する、映画のロッキーでいうと、ロッキーのテーマが流れ出し、過酷なトレーニングに打ち込むようなイメージだろうか。減量とは逆なのだが増量のトレーニング。

朝食を食べ過ぎて地下鉄では会場入りが遅れそうでタクシーで会場に向かうが、15分程度の距離なのでそれほど遠くはない。今回通訳でお世話になる方とも会場で対面でき一安心。開場してから2時間くらいはお客さんの流れはよくなかったもののその後は夕方6時30分の終了まで非常に忙しく対応に追われる形。匠のコーナーで今回出展の日本の3社として弊社も取り上げていただいた成果も大きく、映像や匠のコーナーのハンガーサンプルをみられてブースにお越しくださったところも多い。

前回参加したときはAW展だったが、今回はSS展ということもあって、しかも麻に関してはジャパンブースでは弊社だけみたいなところもあるのだろう。リネンという言葉だけで、お客さんが興味を示して生地を見てくださるような感じなのかもしれない。人気どころは、やはりプリント柄だろうか。柄が目に入って触りに来て下さる方も多い。今回、大ポカもあって、出発間際に時間がなく、匠のコーナーやトレンドコーナーの控えを持ってくるのを忘れ、そういうところに出した林与の強い特色のある素材を、ブースでは見てもらえないという状況。林与にはありがちなのだが、本来ならありえない笑い話なのである。

今回は、帰国後の対応ではなく、できるかぎりをその場で対応してしまえるように、スワッチサンプルを会場でお渡しする形に、この形だと対応できるお客様の数が極端に減るが、間違いなくお渡しできるので結果としては良い。持ち込んだモバイルプリンタが活躍してくれている。通訳の人も仕事を前に進めるタイプの人なので、私がノホホンとくつろいでいると手を動かしてくださいと指導が入り、貯まりがちなスワッチの台紙の作成とプリントアウトが進むことになる。彼女は、かばん作家さんでもあり、リネンもかばん素材としてはたくさん使われており、日本の作家サイトで販売もされているということ。やはり出来る人というのは自分でそういうのやれる人なのだろう。

夜は、ミラノウニカ主催のパーティがあって参加。福田織物さんとクリエイティブクロッシングでお世話になった経産省の方もミラノウニカの視察でパーティも参加されていたので、パーティの場でお話しする機会を得る。後半、イタリアでは有名な女性歌手が出て来て会場は非常に盛り上がるのだが、それよりも、私自身は会場のお客さんのノリの良さをイタリアなんだなあと楽しんだ。音楽がなると踊り出せるのがいい。

シャンパンを飲みすぎたか、メトロの終着のRHO FIERAの駅で駅員に起こされて電車をおりる。イタリア万博の会場の周りを歩いてホテルにたどり着くのだが、その距離というのが2kmほどあるだろうか結構疲れ、左足が痛くなると、途中、バス停で休憩したりしながら、そんなことしているとなんとなく、イタリアのこのあたりにも馴染めてくる気がする。ミラノ市内と違って、ホテルの周りミラノフィエラ展示会場以外にはコンビにすらも無く陸の孤島なのだ。NHホテルの入り口にしても、倉庫の扉みたいで中がまったくみえず、どこが入り口なのか自動ドアが反応して扉が開かないとわからないくらい。これが洗練されているイタリアンモダンなセンスなのだろうが。


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