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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

ウンカンギコン

2016年04月09日

升田幸三という棋士が戦後間もないころ活躍していて1991年に亡くなったが、のんだくれのおっさんみたいにみえるけども、正しいことを言っている。今の歴代最強といわれる羽生さんにはない味がある。

運、勘、技、根、みたいなのは、商売を長く続けていく上でも大事で、林与が長く続けられているのも、たとえば2000年以降のリネンへの人気など、麻機屋としての運がめぐってきたことで何とかやっていけているのだろうと思う。めぐってきた運などは生かす努力は必要で、一回目にチャンスをパスすると2回目も同じだろう。運に見放される。

勘というのも大事で、自分だけじゃなく相手がある場合など、無理そうなものは無理であきらめて違う方法を見つけるとか、そのあたりの見極めなんかも勘なのかもしれない。同じ仕事をするにしても、考え方が違えば限界が違うので出来上がるものも変わってくる。問題を解決するときにも勘が生命線となることが多い。勘と言うのは甚だしい力というのを升田さんが言っておられたが、勘が働く働かないかの違いは仕事でも大きい。林与もそろそろ50手前、運も落ち始め、勘も鈍くなり、技も落ちて、根も続かなくなるタイミングに差し掛かる。

機場でハニカムを織っているが、シャトルを挟む。不思議すぎるのだ、今まで、この織機ではシャトルを挟んだことがないのに、織機の問題なのか、いや、人の問題だろう。誰かが調子よく動いていたシャトルを違うシャトルに入れ替えたに違いない。シャトルを交換するとシャトルを挟むことはない。問題に気がつかないと織機を触り、織機の調子を落とすことになる。





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