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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

生地屋さんで

2010年02月27日

ある生地屋さんで、良いリネンを見ました。たぶん非売品だと思うのですが、ディスプレイしてあるいくつかのワンピースです。リネンの細い糸が使ってあって、オーナーさんにリネンを見る目があるのか、そのお店をサポートしておられる方に見る目があるのか、私が見ても良い感じのものでした。

後染っぽく若干染めが甘い気がしたので、生地がインポートものなのかもしれませんが、ハンカチにするくらいのリネンの細番手のものを高密度にアパレル向けに織ってあるというのは、日本では珍しいのです。

今、リネンの100番手が中国のいろいろな紡績工場から出てきています。私が知っているだけでも複数社あるので、これからも細番手化は進んでいくものと思われます。リネンの細番手というのは、たとえば66番手と100番手では、1.5倍しか変わりませんが、すべてにおいて技術力が必要となってきます。

今や、高品位なリネンのほとんどが中国で紡績されるようになっており、まだまだ、進化の余地があるように思います。中国で紡績されたリネンとかも、実際にはヨーロッパなどで使われており、横だけに使うというケースが多いようです。本格的に先染でいけるクラスの糸がどんどんと出てくることを期待しています。昔のリネンや麻の品質が良かった時代に戻るのではないかと楽しみです。


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