for English speakers: Welcome to HayashiyoWelcome to Hayashiyo
リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

偽装

2016年04月20日

三菱自動車が燃費偽装を行っていたことが報道された、フォルクスワーゲンとかも同じくだが、自動車を買ったユーザーにしてみれば、エコであるという重要な要素、エコへの信条をくじかれたようなものである。

こういうふうに企業が嘘をつかないとならない背景には、基準競争の厳しさみたいなものがあるだろう。安心や安全がラベルだけのことになっているというのもよくある話。私自身、糸を材料として買う側で、糸に関する正直な情報が手に入る同じ会社の同じ銘柄に固執するのもそのあたり。結局は、安心や安全を支えるのはラベルじゃないというところ。

フォルクスワーゲンのケースなんて、世界ナンバーワン売り上げとかを競っている企業。10倍の数値偽装なんて、まったく、普通に大気汚染するディーゼル車を、クリーンディーセルと偽って謳っていたのだから、アウトだろう。

クリーンディーゼルのからくりも見えてきて、クリーンディーゼル追い求めると、触媒なんかが消耗するので、触媒交換をしなくてよいようにするためにそのような加減がされていたのだろうという。燃費がよいから、環境エコだけでなく、経済的というが、触媒を消耗するというあたり、交換費用を考えると燃費がよい分も消えてしまうし、触媒を消耗してディーゼル煙を撒き散らす車というのは買い手がつきにくく、車自体寿命が早い。

アメリカの大手の家庭の洗剤などを扱うメーカーの商品開発姿勢などをしみじみ感じたのが、新しい技術を探しているが、それが今までのものより安い合成的な材料を探している。一番安いものというのは自然と売れるがそのために原料のコストを下げることに必死である。

勝ち残っても、市場にあふれるものは昔のもののほうがよかったみたいな話ばかり。ティシュー、生理用ナプキン、洗剤、など、人の体に触れるものでもそういう発想で開発されている。そういうニーズがあってそういうものを使うのも自由だけども、マイクロビーズのような問題が起こってくるのも不思議ではなく、それが、結局、使わない人が魚を食べたりしたときに、マイクロビーズを体内に取り込んでしまうとか、困った問題なのである。


ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内