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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

テイラード

2016年08月07日

今日は大阪のりそな銀行本店の地下の講演会場で、西日本のテイラーが一年に一度集うイベントがあり、会場の中で生地を展示させていただきながら、今回のイベントの発表や映像をじっくりと眺めることもでき、高級スーツの世界が必要としている生地とはどんなもの一番なのであるのかを考える参考になった。

夕方6時からは懇親会、展示の撤去作業などやってて遅れての会場入り。こういう会も年配の方が役職に当たられていて、次の若い世代を育てようと若手デザイナーの作品発表などに力を入れられているのを感じ、繊維産業のものづくりの担い手というのは、一世代違うと10分の一の規模になっているような気がする。

今回の弊社の出展は大阪府さんが声を掛けてくださって、松尾捺染さんや細川さんとも時間が空くとお話を聞かせていただく、ものづくりの部分で深いのは当たり前なのだがどうやって自分のやっている自分の世界を提案していくのかというような部分がやはりポイントなのだろう。

テキスタイルマルシェの企業経営者のみなさんは、職人以上に仕事の内容にも詳しく、職人というよりも仕事の内容を熟知し、新しい取り組みも常にされている私が思うところの理想的な経営者像を持っておられる方が多い。で、経営者でものづくりされて経験が豊富で、作っておられるものに対してのセンスみたいなものも商品からだけでなく、人からも感じられる。なにかやろうとするときにはゼロから立ち上げて、自分で自分の目標目指して動けるノンリミットみたいなタイプの方が多いので、経験も豊富で自分の経験をもとに話をされるので笑い話のように話されている言葉にも精神的な強さを感じ重みがある。

テイラードな洋服の世界も、価値観はどこどこの誰につくってもらったとかいうのが、ものだけに終わらない、話が広がるところなんであろうなあと思える。林与の生地を自分でお使いいただくハンドメイドのお客様のほかにも、テイラーで仕立ててもらうといわれるお客様も多い。テイラーの皆さんというのはお客様を大事にされて、お客様もテイラーのことを大事に思って、高級な価値観というのはそういうところから生まれるのだろうと思える。


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