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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

ものづくり求人企業交流会

2016年10月18日

今日はものづくり求人に関する企業交流会に参加をしてまいりました。会場で知り合いの野瀬精機さんのご夫妻とお会いしていろいろと近況報告など。すでに前回の交流会を通じて一人雇い入れられたということで、いろいろと教えていただきました。野瀬精機さんはNPO半田付け協会も運営されておられ、1年に全国6箇所での半田付け講習もされておられるとかで、日本の半田付け業界では権威的な企業さんです。

今日は、ものづくりを目指される若手の方の求人と企業とのマッチングの会で、ブースで企業が面談をします。林与の求める人材というのはオールラウンドプレイヤーみたいな人で、何でも仕事みたいなのを当たり前に考えてくれる人。何でもといっても、製造販売に関すること全般ということなので、別に他の会社の事をさせるわけじゃあありません。ひとつの作業ができてもそれは今の時代では海外の大きな大量生産の流れ作業の単純労働者の世界で、その人の力は外から見れば海外でも現場では置き換えが可能な一番底辺にみられる作業員にしか過ぎません。

どんな仕事でもいつまでも忙しく同じ仕事が続くとは限りらないので、その仕事が下火になったときに、他の作業を忙しくこなせる力がなければ、会社に仕事があって人がいても仕事ができる人がいないという状態が続きます。新しいものをつくるというのは誰かが教えてくれるのではなく自分で生み出していくというところで、基本のことをマスターしたら応用を自分の中で他の上手な人から教えてもらうのではなく自分が見て真似て上達して、ゆくゆくは自分が新しいものを生み出す力を持って新商品の開発を手がけていくものです。

今は、百貨店にでも売れるものが安く飽きられるほどにある中で、新しい商品の開発ですから、一日一日が勝負で30年40年の経験者も素人も関係なく、素人でも最初から教えてもらったら正しいものが生産性をもってできるようにならないと、いつかできるようになるでは新興国のものづくりにも追い越されても当たり前。数ヶ月もすれば自分が一番上手だと思えるくらいになって、他の作業も同様、いろんな作業をこなせるという人は、人の力が高いということで私の中ではそれが人材育成だろうと思っています。

あと、求職者の方にお話したのは、限られた時間の中で仕事をマスターしようとすると、仕事が自分に合う合わないはあるだろうし、会社から見て仕事がその人にに向く向かないはあるだろうと思います。また、仕事だけでなくその会社の仕事に対する考え方が自分に合う合わないはあるだろうし、会社にとって求職者が会社に向く向かないはあるだろうから、その双方がマッチしないとお互い納得して仕事は続かないだろうと思うということです。

仕事ということを求職者の方も理想も持っておられるでしょうし、学ばれているのだろうと思うのですが、大手のやっている方法を零細企業が真似しても絶対といってよいほどに零細企業では成り立たないことも多いのです。同じことをやっても、立場が違えばうまくいったりうまくいかなかったり。だから、小さな企業というのは大手のやり方と違うやり方をするところに生き残れる道があり、大手のものづくりというのはシステム的に大量生産を目指すのでコスト重視で案外平凡なものづくりが多い思うのですが、小さな企業というのは人の力でものを生み出していくので大手のできない人の力の強みを生かしたようなものづくりが生命線のような気がします。案外、美観が生きたりするのもの小さな企業のものづくりではないのかと思えるところだったりするのです。作れる環境があるとものづくりの深さって変わってくるし、何に価値があるのかというのもぶれないものがあったりするものです。

普通以上に苦労や努力するレベルで仕事して続けて、他の人が超えられない壁を当たり前に毎日苦労や努力しながら超えてで、他とは違う世界が生まれてくると思ってたりするので、私自身じゃなくても苦労や努力してがんばられている人が成功されることを望むし、そういう価値観を育める場所があっても良いと思えるのです。そういう人たちがつくるものづくりを、多くの日本の消費者の方が高いものに対しては求めてくださることも事実だと思います。

あと、仕事というのは頭で理解するというのが先に立つ人というのは最後まで仕事としては成り立たないことが多い。頭で理解することを仕事と考えているから。仕事というのは体を動かして目の前のことを勧めていくのが仕事。手や体が動くことが大事なのである。そういう意味でも、林与の場合には実践派でないと難しいのかなあと思う。


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