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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

染料

2016年12月23日

近江上布絣柄の広幅での再現に染料と助剤の選択などが必要になってきていていろいろと詰めている。機屋がなんで染料なのかという話なのだが、もともと林与は家の中で捺染をやってて強かったから近江上布の世界では一番強いくらいにいろいろな色柄を展開できたということがある。そのことにしても、戦後のものも十分ない時代に手に入れてやってのけていたのである。

逆に、人が多かったからいろんなことができた側面があって、今は人が少ない中でそれを再現しようとすると昔の技法そのままでは続かないだろう。もともと、伝統工芸品にしても、今は技術が確立されているけども与一爺さんがやってたことなどが認定されただけのことであって、技法が固定されてしまっただけのところもある。認定制度がある前というのは決まった技法などもなく、人の労力を詰め込んだ最先端の織物技術が近江上布だったということだろう。

伝統技法にこだわる部分はそれを管理されている組合さんなどが得意とされる部分だろうから、それを進化させる形でのものづくりで日本中を魅了した近江上布絣の色柄の世界を復活させたい。絣ながらも織り上げる幅も広幅で再現をしていきたい。近江上布の絣技法を応用し、新しい要素を詰め込んで新しいジャンルを作り上げ、海外に提案していくというのが今の取り組み。ターゲットとするアイテムも、着物はもちろんだが、ストールやワンピース、小物、タペストリーなど。プロジェクトの初年度はストールをターゲットアイテムとして取り組んでいる。

手織に近く、量産は無理なので、量産は通常のプリントとして外部に依頼するなどの形にもっていければと考えている。実際に作業に取り掛かっていると難題がいくつもでてくるが同時に解決方法も浮かんでくる。工夫することで一見難しいと思われることが実現できるものである。しかしながら、昔の近江上布というのはやはり完璧さなどからしてうまく作られているものだなあと思う。そこまでの完璧さを追い求めずも試作ということで半ばまでも目指して改良を加えていけばたどり着けそうな気がするのだ。


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