for English speakers: Welcome to HayashiyoWelcome to Hayashiyo
リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

プレミアムテキスタイルジャパン最終日

2017年05月10日

今日はプレミアムテキスタイルジャパン2日目、最終日。今日の繊研新聞の2018PTJの注目素材の10のうちの一つに林与の近江上布絣の広幅プロジェクトの素材が取り上げてもらえた。自分たちのやっていることが日本のテキスタイル業界に向けて情報発信が出来ることはありがたく、恵まれていることの一つである。先日も業界紙に大きく取り上げたもらった。それは別のプロジェクトなのだが、できるかできないかわからないことに対して、外に出るだけでも100万円くらいの持ち出しから始まるプロジェクトで、内部でも半年掛けて3回織りなおして完成したもの。

小さなことにはこだわらず、自分の時間とお金を使い、失敗したときには大きな損だけが残る覚悟がないとできないプロジェクト。普通はそういうの一緒にできるような人などほとんどいないと思う。また、そういう特別な生地というのは、つくるのに時間が掛かるので、糸を手に入れてから何百メートルが1年掛かって織り上げるとかもありうる。出来たら教えてほしいというお客様が待ってくださっている状態で納期とかは約束もできないような仕事なのである。出来上がった生地をみて、真似して作るというようなことよりも、自分自身が試行錯誤で生み出したという辺りが作り手としては一番大事なところ。

ブースに立っているデザイナーから連絡があって、昨日もお客様が続いていたけども今日はもっと多いという話。みなさんお越しくださりありがとうございます。顔を見に来てくださった方も多いでしょうけども、会社で林与志雄は今回の展示会は留守番していますのでまた連絡くださいね。6月中ごろまでは仕事が手一杯で、落ち着くのは6月後半から。

デザイナーが学生時代にいいなあと思っていたブランドの方々が生地を探しに林与に来てくださったということで、一般のお客さんとは違った立場でそういうあこがれていたブランドの方々とも接点を持っていけるのが、林与の仕事。一つのブランドさんからは、早速、近江上布柄の広幅織物に期待するようなメールもいただいたということで、ありがたい話である。また、上海では、一番くらいに、私自身がよい素材づくりをしておられ、熱い思いももっておられると思うあるテキスタイルメーカーの社長は、林与のアーカイブをあこがれておられ、まだまだオリジナルと違うから駄目だよというコメントを斎藤が林与に伝えてといわれたそうで、伝統的なものづくりなんかも含めて業界の熱い気持ちを持つ人間が国境を越えて、世界の繊維を盛り上げていければと思う。ちなみにオリジナルの着物生地は3年目の予定である。オリンピックまでには完成したい。


ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内