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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

ウィンドウクーラー

2017年08月02日

今日は午前中、家でまったく使っていなかった窓に取り付けるエアコンを工場の1Fに取り付ける。外が30度を超えて工場の中のほうが空気が詰まって暑いような気がするので、空気の循環を生み出したかったので。平成元年に工場を建てたときには、水を噴霧しファンを回して冷たい空気を送るエアコンが工場に付いていたのだが、水がダフトの中にたまる問題があって使わなくなった。外の空気が中に入れば涼しいだろうと思って今回取り付けた。

一ついえるのは、エアコンというのは空気中の湿度を奪うので麻織物を織るにはあんまり良くないだろうということ。冷やさなくても、消費電力が、1kwhのタイプなので気休め程度に外気を中に取り入れる目的で使えばよいだろうと考えている。

今は、織機そのものもだが、織機があっても織機を動かせる人がいないという問題が存在する。織機を動かそうとするとボタンを押す作業だけでなく、織機を調整する必要があり、うまく織れないときにはうまく織れるように調整が必要で、問題のない反物が織れないとならないのだが、麻というものは不規則で伸度が少なく、何千本の糸が並ぶとそれが一本でも切れると織機は止まる。

同じ天然繊維でも綿やシルクの織物だと横糸を交換するだけでよいということが多いが、麻を縦に張るとそうはいかない。他の産地の機屋さんから麻を織りたいというアドバイスを求められることが多いが、織機の問題だけではなくて、糸から織れるように選んだり準備が必要で、織れないときに織れるようにもっていくような力が必要なのだが、糸が問題であることも多いので織機を調整すればするほど織機の調整が狂ってしまうというような存続すら危ぶまれる最悪の結果にもなりかねない。織機を調整しているだけでは何も仕事が前に進まないので機場を動かす考え方というものは必要で、動かせる人の少ない状況でたくさんの織機を必要とする理由もそのあたりなのである。


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