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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

インターテキスタイル北京2日目

2010年03月31日

オリンピックも終わった北京という場所は、ものを作る場所ではなく、独立のエージェントっぽいタイプの方がたくさん動いておられます。そういうのを活用しているのが外国企業で、今日もお客さんに交じって1時間に2人くらいは中国の織物の会社の人だったり、糸の会社の人が来られます。展示会に出ておられる中国市場をターゲットにしておられる外国企業のほとんどが、商社化していて、中国で生産をしているところがほとんどです。

日本の大手さんのものは中国の一般的な価格帯での販売をされていますので、一般の中国人の方にも中国のものと同じ価格で変わったものが買えるということで大人気です。日本のものは中国企業でも普通に手が出るという感覚が浸透しているので、日本のものが高いというイメージは北京ではないようです。ちょっとショックです。今回の日本企業の出展企業の中で、メイドインジャパンの素材を扱っているところというのは、林与を含め2社ということでした。メイドインジャパンの素材というのは、日本国内でも少なくなってきていますが、世界ではほとんどPRされてはいないので、それを国際的な展示会に並べることは大事ではないかと考えています。

展示会全体を主催されていますドイツ本社の方も弊社ブースに来てくださいました。展示会のトレンド素材のコーナーをみていると、リネン100%みたいなのは、林与のだけではないかと思います。ヨーロッパ企業も麻の提案というのはもちろんあるとは思いますが、中国市場では値段的に話が進みにくいので提案しないのかもしれません。こういう大きな国際展示会においてもハイクラスなものが見られないというのは残念なことです。

林与のブースですが、ブースの前のカウンターには、シャトル織機の動いている様子の動画と、リネンデニム、リネンハンカチ、リネンストール、リネンシャツを並べ、手にとって見てもらえます。今日は、リネンハンカチは3人ほどが興味を示してくれました。140番手のアイリッシュリネンストールは、作っている林与自身でも本当に特別な世界です。

お隣のブースの大手生地商社さんの中国の展示会を取り仕切っておられるお二人の方もお話しする機会があり染の話を伺ったりしました。サンプルを好きなだけ持って帰れるようにスワッチサンプル帳をカタログのように自由にお取りください状態なのは、太っ腹だなあと思いました。中国の方相手でも、すべてストックされてもたれているから話が進みやすいということだそうです。

夜は、中国のみなさんと食事を地下鉄に乗って王府井という場所にいって取りました。百貨店が立ち並ぶショッピング街です。昔の風の屋台村のようなセクションも残っており、そこで食事をとりました。マトンの長い焼き鳥みたいなものが、1本40円くらいですがおいしかったです。帰り道を迷って、5人でぶらぶらと夜の北京を歩きました。安全で雰囲気が日本の京都と似ているなあと思います。

不思議なことに、地下鉄に乗っていても、中国人から声を掛けられ道をたずねられたり、今日一日だけでもなんども中国人と間違えられてしまっています。これは、私が中国人に見えるというより、中国の人の来ている服や髪形などが日本化してきて、私自身、中国の人を見ていても日本人っぽい外観の人が多いなあと思うのです。日本で販売されているブランドのものも含めて洋服のほとんどが中国製になりつつあるので、日本人と中国人の着るもののレベルが同じになってきているのを感じます。


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