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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

うち切れ

2018年02月19日

オーガニックのラミー糸の強度の問題で色によってうち切れが起こり悩むところ。紡績した錐の問題かもしれないが、一番うち切れの問題の起こりにくい台に掛けて、速度も落としていても、うち切れの問題が発生で他の色に横糸を変えると問題が消える。10m織るのにもなんどもやり直し5日目。なにか工夫して解決方法を探すが、折れないと断念すべきかという局面。2年前この問題で数ヶ月が費やされた悪夢の再発。残り100mちょっとに悩まされる。

5日といっても普通の人の仕事換算だと、2週間分くらいの仕事の労力を費やしての感覚。普通だとその仕事だけでも百メートル以上は織れているはずなのに、10m織るのも張り付いてどうしようもない。他の仕事の手も足りなくなる。麻織物の仕事が怖いのはここで自分の責任じゃない問題ですらもモロにかぶってしまう。こういう問題を助けようとすると自分がボロボロになる。

ラミー糸にはいろいろな問題が潜んでいてかせ染めでレピアで織ると年輪のような模様が浮かび上がる問題や、糸が切れて尾を引いて、横糸切れを感知できずに横2本入ったように見えるキズの問題とか。横糸が途中で切れて2本入ったように見える問題は、細番手のリネンでも起こりうる現象で、糸が細すぎ、弾力性がないゆえに普通の糸だと切れれば認識できるような糸切れも糸切れとして感知できない問題である。

麻糸は均一ではないので、リネン糸などでも、細いところと太いところがあれば、染めた場合に、太いところは中まで染料が浸透しにくいので薄い。平織りの織物でも糸の太いところは色が薄く見えたりする。ラミーの場合でもスプライサーヤーンのように、ノットレスにするために貼り付けてつなぐ紡績では同じような問題が、スプライサーでつないだ部分で起こる。


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