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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

与謝野から

2018年04月17日

今日は午後に、与謝野町から6名が工場見学。林与の織機よりもたぶん与謝野の織機のほうが新しく高度なことができるんじゃないのかと思うが、林与には林与のスタイルがあって、人は少ないけど織機はたくさんあって、いろいろとできることを増やす。リネンでこんな織物も、あんな織物も作りたいを効率よく実現する。

麻織物に関してはそんなにコテコテの企画がもてはやされるわけでもなく、普通程度の生地がちゃんと作れる力が大事なのだが、今はなかなかその力が存在しなくなっているのだと思う。ライフスタイルや仕事に対する考え方が変わると、普通のものすらが正しく作れなくなってきているのが産地の抱える問題だろう。

丹後の産地はまだまだ機屋や職人さんがたくさん残っておられるという印象があるのだが、それは家内工業的で、経営者自身が作っておられるからだろうか。たぶん、同じ商品が流れている機屋さんも多いのかもしれない。整経機の荒巻ドラムが大きいという話をきいたことからも想像する。和装の小幅織物は定番が流れていることが多く品質勝負の世界なのだろうか。キズ一箇所で反物がアウトな話も和装の世界の厳しさ。

皆さん、20代、30代の方々で、私が50歳近くで。どんな話ができるのかというと、織機とか技術の話よりも、麻織物の仕事を続けるために、どうやって修羅場を乗り越えてきたかみたいな話。織物工場として織るだけでなく、糸、染や加工、製品まで、いろいろ関係してみた。機屋でありながら、いろんな経験ができたのでそこらが強みか。背中に星を2つ持つ男の話までしてしまった。


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