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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

ジャパンクリエーション準備

2010年04月20日

今日は、朝7時30分出発で東京に車で向かいました。途中休憩や、布のお店に一軒立ち寄ったこともあって東京ビッグサイトに到着したのは3時過ぎです。ホワイトベースのブースで、壁には、アイリッシュリネンハンカチをプロモートするために持ち込んだパネルも貼り付け、アイリッシュリネンハンカチ素材もご覧いただけるように配しました。オーガニックリネン抱き枕が存在感がありすぎて、置き場所に困ってしまっているのですが、ドテッとあったりします。車で長時間運んだせいか、こだわったリネンの風合いが少し損なわれてしまったようで、一日会場で置いて、含有水分量が元に戻ることを期待いたします。

主催者のみなさんもインデックスコーナーの準備を進行中で、ほとんど全員のみなさんと、ご挨拶など交えながら中央のコーナーなどを見て回りました。気になるデザイナーコラボのところでは、コラボさせていただいた坂口英明氏がプレスのインタビューを受けておられ、忙しそうな感じだったのですが、合間をみましてご挨拶させていただきました。

デザイナーコラボで作っていただいたのは、オーガニックリネンのウェディングドレスです。ウェディングどれすというと、私の頭のイメージでは、ドレープ性のあるような光沢感のあるホワイトベースの素材かと思うのですが、坂口氏のセレクトは、林与のオーガニックリネンナチュラル仕上生成です。GOTS認証済オーガニックリネン糸をシャトル織機で糊も糸道油も使わずに織りあげて、近江上布を育んだ天然の地下水のみで仕上げ、天日干しを何度も繰り返し作りあげた自然の力を取り入れた林与の考える究極のエコなリネンです。通常の加工とは違うナチュラルそのものな風合いこそがオーガニックの証です。

SAKAEさんのオフカラーのレースアイテムとの組み合わせで、胸元は、コルセットのようにパーツを組み合わせてフォルムを形成してあり、アンティークなフランスチックな感じで、クルミを掘り出してオリジナルで作ってあるという茶色い小さなボタンが並んでいて大事に作っていただいたのが伝わってきます。フリンジは、洗い上げのナチュラル感を残した仕上げで、エコなリネンの感じが伝わってきます。林与自身も語りを一杯詰め込んだオーガニックリネンなのですが、坂口英明氏は、よりたくさんの語りの要素を詰め込んでくださりオーガニックリネンウェディングという一つの世界ができあがりました。

ザラっとする素材というのは柔らかいものを求めておられるアパレル様受けする世界とは正反対の風合いだったりしますが、ものづくりをする側がウケないからとそれを止めてしまえば、エコ自体の否定ではないかとものづくりしている中で気がつきまして、そんなトゥルーカラーを受け入れてくださる層へのご提案です。私自身、気がつくのが遅かったのですが、ウェディングドレスには華やかさのほかに本質的なものを求める世界があってもよいのではないかと、今回コラボさせていただいて思いました。欧米の映画の中で、母親のウェディングドレスを娘が継ぐという場面があったりするのですが、それってリネンかなあと勝手に思ってたりいたします。


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