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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

リクエスト素材

2010年04月25日

昨日、スワッチリクエストなどを整理していて、今回の展示会で人気だった素材の傾向というのが分かります。人気として、ビンテージアイリシュリネンの世界は特別な世界としまして非常に注目いただいたのですが、それ以外でも、ガーゼ系が人気でした。リネンストール、リネンダブルガーゼ、リネンジャガードなどです。

リネンストールに関しましては、まだまだ肌寒いということもあって、その肌寒さを和らげるためにも首元に巻かれたい方が多いようです。夏場も良いです。林与のリネンストールの特色は、高級感とボリューム感です。シャトル織機で織りあげますので、一台の織機では1時間に1枚くらいしか織れません。無地だけでなくチェックなタイプもあったりで、見た目からしてゴージャスなためか、触りたくなられる方が多いようで、実際に首に巻かれて感触を楽しまれてから、お話しに入るケースも多かったです。完成度はかなり高くなっていると思います。

林与のダブルガーゼはドビーではなくジャガード織機を使っています。生産性はすごく落ちてしまうのですが、これにはいくつかの理由があります。リネンダブルガーゼはジャガードで、20年以上前に作ったものがありまして、少し厚ぼったくても感じがよいということで、それを細番手に進化させたのが今期のダブルガーゼです。リネン100番手ものも今後は開発の視野に入れています。

オーガニックリネンも多くリクエストいただいています。アパレル向けのタイプのほかに、エコな仕上げのタイプがあり、普通なら風合い的にどうかなあというエコ仕上げのざらざらしたタイプが人気です。オーガニックリネン糸、捨て耳の出ないシャトル織、無染、無糊、糸道油無、近江の地下水、天日干し、倉庫で寝かせる、そんなエコな世界を林与が作りあげました。実際には、なにがエコなのか、それは線引きの問題でしかありません。大量に安く作るとそれはエコかもしれませんが、それが使い捨ての始まりです。あまり品質にこだわりすぎると捨てない部分ができすぎてエコではありません。エコという概念が使い捨てになることが一番心配だったりもします。


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