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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

給付に思うこと

2020年05月03日

10万円の給付の話で思うのが、田舎の一人暮らしの収入のないお年寄り。そういうお年寄りは贅沢もしていないけども生活すらもが新型コロナがというのではなく、それ以前に厳しいところで生きておられる。そういう方にお金が回るようになればその10万円はひと月のことじゃなく、半年ほどの支えになろう、いざというときの蓄えになろう。

消費拡大のために給付するとかの下衆な考えだと、なぜ給付が必要なのかという本質も見えていないだろう。人々に配られた金が自分の懐に入ってくるようなメカニズムを狙ってては本当に救うべき人を救うこともできない。自由に一番必要なものに使えるように給付しないと給付する意味すらも給付されたありがたさもなくなってしまう。消費させようという発想がそもそも見下している感がある。自分が他のひとの何十倍、何百倍も消費すれば十分経済効果になるだろう。無理やり消費させてなんの意味があるんだろうという話。

このコロナの状況下に置かれても、普通の人々は自分で自分の生活を支えてゆかないと成らない部分がある。今までは人手不足人手不足といわれていたのが、それも状況が変わってきた。1年2年では改善しないくらいのどこもが人を余す仕事不足の状況になるだろう。そういう中でもできる人は求められているのでそういう力をもっているべきだろう。

こういう不況下に置かれても繊維の世界だと今はマスク需要があったりして、アパレル不況だと何もしないよりは、マスク作りの経験がなくてもマスクの需要があるなら普段の仕事の延長と考えて、自分がマスク作りの経験を一通りしてみるのもよいだろうと思う。2008年頃にデフレ不況そのものの時に、まったく逆の最高級を目指したアイリッシュリネンのプロジェクトをやってみたり。その時々に、なにやっても無駄だといってるよりも、自分で自分のやってることを信じて精一杯動いてみるという姿勢が一番大事だろうと思う。


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