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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

利水ダムの事前放流

2020年09月06日

宮崎県の利水ダムの事前放水が九州で9月3日にようやく認められたようである。今まで、大雨が予測されようが満水を維持するのが利水ダムだったということで、水害を防止する目的としては機能していなかったという話だろう。だから、雨が降る前まで満水に近い状態のダムだらけで、大雨が降って水量が増えてダムが決壊する危険水位になって、緊急放流やるとか、下流が決壊するのも分かるような馬鹿な状態だったということではないか。

利権ばかりが絡むと水害の危険すらも二の次三の次になる。国民には命の危険や避難を呼びかけながら、事前にダムの水位を減らすことすらもったいぶってては、国が人命を守るためにできる努力もせず、当たり前に下流が氾濫して水害に遭って命が失われる話。国のガイドラインとか規則とは人命すらも奪うようなレベルで、人命を奪って初めて改正される。ダムがあっても人命が救えないのは、ダム存在そのものが利権に縛られていて、人命すら考えないからだろう。価値観を変えないと利水ダムの存在も人の命の脅威になる。運用するの価値観次第のところがある。

人命が大事なのか経済損失しないことが大事なのか、国民には避難しろといいながら、国は水をダムに水を貯めこんだまま、大雨を迎えるというガイドラインがごく最近まで普通だったということで、多くの人の犠牲の上で、利水ダムが水害のことも考える運営に変わってきたということだろう。まだまだ、今回の台風でも、多くの九州の利水ダムが満水を維持しようとしているけども、結果オーライでよいのか?と思う。


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