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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

アメリカザリガニ

2022年02月19日

アメリカザリガニを放出してはいけないような流れのようだ。もう、50年以上前からアメリカザリガニは田舎の水路にも普通にいて、日本ザリガニと共存をしていたが、もう近所の水路ではアメリカザリガニになってしまったようだ。まだ、アメリカザリガニがいるだけでもマシかなあと思ったりもする。近くの川はジャンボタニシにやられてしまっていて悲惨な状況である。カワニナやミナミヌマエビなんかも水路にはいるけども、ミナミヌマエビにしても外来種だと言われていて子供のころには見なかったものが、水路で結構繁殖していて、まだいるだけマシかなあと思う。

昔は普通にいたドジョウやタニシなんかは絶滅状態で、まだめだかは水路にちらほらいる感じ。鮎にしてもモロコにしても養殖したのを放流しているようだし、もう在来種といわれるものが普通に生きてゆけるような環境を取り戻すことは難しいであろう。外来種のせいとかではないような気もする。ウンカとか昔は害虫としてたくさんいたけども、ウンカもいなくなり、赤とんぼもほとんどみることがなくなった。その影響で鳥とかもカラス以外はめったに見ない。コウモリが飛んでいるというのを最近知ってコウモリはそこらじゅうを夕刻には飛んでいるようである。

アメリカザリガニくらい、小学生につかませてあげたいものだと思うけど、そういうなのも禁止というのも、子供たちも楽しみすらなくなってきて、もう、今の子供たちというのはミミズを餌に魚釣りとかは経験もしないので、ミミズを手で触るとかは絶対無理だろう。火も使わなくなって、虫もペットショップで買うということになってくる。

ザリガニにしても養殖すれば食べられるのだろうけど、自然界にいるものというのは寄生虫の問題を抱えていて今は魚にしても近くの水路の自然界の動物を取って食べるのは非常に危険である。生食用というのは、一度マイナス40度に凍らせて寄生虫を殺しているから生食ができるという理由だったり。ジャンボタニシにしても食べることに挑戦している人たちがいるけども、その手間というのがすごくって、素手で触ってはいけないとか、危険物扱いである。

木々に囲まれたおしゃれなレストランとかも、その木々というのは自然の木ではなくて植樹されたものだったりが普通で、人間はもはや人間に都合の良い人造の自然を愛するだけになって、本当の自然の中で生きてゆくのは耐性もなく難しいだろう。昔はあまり見なかったタヌキやキツネが結構うろうろとしていたりは、野良犬が少なくなったせいだろうか。もう燕も家には来なくなって久しい。燕がくると巣立ち前くらいに蛇が燕を狙ってきたりするので、どこの家ももう燕を迎え入れることはしなくなったことも影響しているだろう。古い家にいるとしたらネズミくらいかなあ。

法律ができても、子供がアメリカザリガニを取って川に戻すことくらいは許すべきだろうと思う。そういうのにも目くじらを立て始めると、一切、自然界に子供たちは関わりたくなくなってくる。たまに、集落の中で網をもった子供たちがいるとまだ素朴に川で何か捕まえようとしていることをうれしく思う。がんばれよと応援をしたくなる。

日本の国鳥はトキなのである。トキの学名は、Nipponia nippon、もう日本の固有種は絶滅してしまったけども、自然環境が人間の都合で自然に見える人造的な自然では、野生動物は生きて行けないという現実がある。人々というのは砂漠のオアシスを求めているのが普通なんだろうと思う。カリフォルニアに住んでみて、ゴキブリすらもいないのがびっくりで、外の水はスプリンクラーで供給して管理された綺麗な緑はいっぱいで、ポップコーンも1週間ほっておいてもまったく湿らずに食べることができる。そういうのが南カリフォルニアの環境で、そういうのに憧れて、結局地球温暖化が砂漠化を促し、いやだいやだと言いながらも、理想的な砂漠環境を全世界中がエンジョイし始めてはいる。

今も日本の製造業に求められているのが、設備投資してより生産性を上げるとかで、たとえば世界中の多くの人が使うヒット商品のアイフォーンとかでもアップルという1社が供給している。他のスマフォも似たようなもので、大手数社が寡占状態。アメリカザリガニよりもたくさん新しく作られるスマフォのほうが自然環境を破壊していないだろうか。


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