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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

2022年07月22日

半年ほど前に生産したシャトル織のキッチンクロスの新しい企画の話をいただくも、もう同じ糸からして半年くらいは入手が難しいような状況。私自身がキッチンクロスをつくるときには、糸をテストしてキッチンクロスに適しているかとか、糸染をキッチンクロス用にどうするかとか、もうひとつやっかいなのは、耳までリネンのキッチンクロスとか。織るだけじゃなく、キッチンクロスというアイテム自体にすごくこだわる。縫製までしてみて自分で使ってみて洗ってみて気になる点がないかどうかとか。そこまでやると普通の検査機関の検査よりも問題があれば見えてくる。

ちょっと前にその糸を別のお客様のために糸商さんのその糸をすべてほしいということで押さえてしまってたので、糸背景が分かってて、つくるとしたらまた別の銘柄の糸に変更になる話。後でいろんな説明を変更するのはやっかいなので、最初にそういうことをお客様にお伝えできるというのはよかった。

林与は、同じものを作るためになるべく同じ銘柄の糸を使おうとする。強いては同じロットの糸をできるかぎり長く使おうとしてはいる。ロットが変わるときには生成りなんかは再度テストなども必要になってくることが多い。お客さんがというよりも、私自身がそういうところ慎重に後で大きな問題が出ないように注意はしている。

普通の織物だったら織れたりもするけども、ギリギリに近いところで織る織物というのは、糸のロットによっては織れないこともあったりもする。また、企画全部の話がみえると、その企画に使う糸を最初に押さえるところから始まる。そうでないとビーカーや試織など進行して、本生産のときに、糸がないとかで銘柄変更とかは、新たな問題を招く可能性もあったりで、実績のある糸で同じものを作り続けるというのが大事。

アパレル生地じゃなくて、小物系のシャトル織のキッチンクロスなんかは、織っていて楽しいところを感じたりもする。4色杼替えなんかはもううまく織れないときもあったりして、シャトルを挟んだりするといつも1枚の同じところで挟んだりするから、1枚1枚が勝負だったり。

今日は、シャトル織機の1台のシャトルを挟む問題を杼箱を取り外して調整もした。シャトルが杼箱で長い間休んでいるときに、振動で杼箱の中でシャトルが前方に移動して、叩かれたときに綺麗に叩かれないで初速が付かず挟まれてしまうという問題を招いていたので、若干、シャトルのお尻側が低くなるように杼箱の傾きを調整。調子よく織れるようになった。

これって自分で織っているから思い切ってオペができるんだけども、他の人に織ってもらっているときには、逆にオペするのが難しいことが多い。一つには、オペする時には、場所が必要で他の織機が動いていると危険だから。他の人が織ってくれているときには、私はなるべくオペはしないようにしたりしている。仕事終わってから、私が夜中に織機を一人で直したりすることは多い。夜中に直すと時間無制限で心行くまで直せるし、また、自分で織り加減を確認もできる。大事なのは、織機が動くときの音で、違和感のある音がしないかどうかが大事だから、静かな夜のほうがよい。朝、来たときにちゃんと織機が動くようになってたら織る人も喜んでくれるだろうと思うのもある。シンデレラじゃないけども、朝までに直さなければと明け方はとくに焦って直すことも多い、ドラキュラか。

私は修理する時にはかならず素手で作業する。手が油で真っ黒になるので途中何度も手を洗いながら、手の微妙な感覚を大事にしながら、ネジを絞めたりも素手でないと微妙な閉め具合は感じにくい。手袋して作業している人というのは力加減ができずにネジの頭を飛ばしたりボルトをぶちきったりと壊さなくてもよいものが壊れやすい。素手で作業するというのは普通の人が汚れるのを気にしてできないことだったりするけども、そういうの割り切ってやれるから自分自身が調整する価値もあるんだろうと思う。


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