for English speakers: Welcome to HayashiyoWelcome to Hayashiyo
リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

筬(オサ)

2010年07月30日

筬(オサ)ってご存知ですか。織物を織るために必要な縦糸を通して、織るときに横糸を叩く道具です。林与にも数百枚の筬があり、筬というのは、それぞれ目というのがあって、インチ当たり何本であるかを表します。

筬というのは規格外のものは、通常何年かに1回しか使いませんので、いざ使おうというときに少し錆が掛かったりします。これは、錆が糸につくだけでなく、糸を鑢でこするような状態になるので、縦糸切れが起こり駄目なのです。錆が掛かった場合、丁寧に錆を取る作業を何時間も掛けて行い、筬を新品と同じような状態にしてから糸を通して使います。

手織りをしておられる皆様なら筬の意味は良くご存知だと思います。手織りの場合、筬を頻繁に変えることはないでしょうが、アパレル向けの新規の企画の場合は、筬の番手を頻繁に変えることがほとんどです。その度に機を作り変え何千本もの糸を通す作業が伴い、機屋というのは単に織物を織るだけでなく、織物そのものの設計を担っているのです。

あと、横糸の本数に相当する打ち込みを変えることも頻繁です。打ち込みに関しては、物性の面と、キバタの状態で見た目の雰囲気を考慮しながら、さじ加減で何本にしようと決めることが多いのです。インチ当たり2本違うと雰囲気が変わる感じです。


ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内