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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

名人

2023年06月02日

将棋の世界で史上最年少名人が登場した。将棋の世界も経験が長いから勝てるという世界でもなく、若いものほど思考能力も高く判断も適格という事例の一つ。昔からのタイトルは、若いものが取るためには、下から順番に上がってゆかないと若いものにほどハンディキャップがあるのだけども、経験者たちをしのいで、藤井聡太竜王が名人も獲得した。

将棋の世界の清いところは本当の実力主義的なあたりで、年を取ってるからとかで若い者に対して偉そうにしたりしないところで、出来るものは出来るものとして評価をするようなところがある。逆にいうと勝負の世界の厳しさがある。将棋というのは運というものがないといわれる、あるとしたら自分自身が考えきれずに一か八かでどちらかを選ぶような運だけ。将棋の場合はとことん先を読んで最善手とおもわれるものを指す。

遊びのように思われる将棋だけども、プロ棋士になるのは、東大に入るのよりも何倍も難しいとされる。東大生以上の記憶力と思考能力がないと難しい世界で、一局の差し手を当たり前に覚えていて再現もできるしみたいなのは、私なんかは絶対に無理で、地頭とそういうのも小さなころからのトレーニング何だろうなあと思う。

将棋の世界も昔、年配者がはびこっていたときには泥臭いところのあった業界だけども、今は健全化をされて、特に藤井聡太プロが活躍しだしてからというもの、若いものを駄目だというような人がいなくなった。けど、実際に若い人が本当に強いという事実があって将棋のような日本の伝統文化的な分野でも実力があれば、年齢や経験の長さというものが決めることでもないというところがある。漫画以上にすごいことが将棋界で起こってしまって、若い者にチャンスのある将棋界というのは人気を増している。

私も若いころから田舎を離れたことですごい人というのはすごすぎるというのを外の世界で体験して、凡人は凡人なりに努力するしかないなあということを悟った。そういうのを早くに悟ったから、軽い物事に流されることはないし、まあ、失敗したとしてもそれなりにやってはみた結果としての失敗だから仕方ないと割り切れることが多い。将棋界も昭和の時代とはまったく違う業界になって、古い物事ながらも人々の人気や注目を集めている。多分昭和のままの体質だったら将棋も廃れてしまっていただろう。


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