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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

けが

2023年09月04日

ようやく、暑さが落ち着いて作業がしやすくなった。ありがたい。この夏は暑すぎて体調もあまりよくなかって夜に作業をしていることが多かったが復活か。麻がなかなか織りにくいのも地球温暖化の影響だと言われていたりして、今まで原料の栽培地だったところの気候が、昔とはがらりと変わってしまって、原料の栽培もむつかしくなってしまっているとか言われている。麻織の本場といわれてきた近江湖東産地だけども、子供のころはまだ雪が相当積もるほどに毎年振っていたし、夏場には毎日ほど夕立が降っていた、今は、雪もあまり振らないし、雨も少ない、水の循環が本当に限られてしまっていて、ダムができてからは、水路の水の量も少なくなり水路の幅も狭くなった。

体調があまりすぐれないのが続いているのは別として、昨日、久しぶりに指の皮が捲れるけがをした、毎度のことだが、水で傷口をよく洗って、ティシュで血を拭いて、出荷の養生テープで傷口を巻くとすぐに痛みはなくなり、仕事も続けられる。そして、半日あとには傷口もくっついて養生テープをはがして今度はマスキングテープで傷口をカバーし糸を触る作業に戻った。去年の冬から織れないものが多くなっていろいろとやらないといけないことだらけになってしまっていて、楽しみにしていた8日9日のおおさか手づくりフェアも準備をほとんどできずに、ホテルも予約していたけども毎日通いでの出展になりそう。

糸をまいてくれるおじいさんも、目の手術をされて、今回は本当に引退なのかなあ、シルクなどは掛けるとそのまま回り続けるけど、麻は綛の糸が切れると目が良くないとなかなか作業も難しいだろう、現場の人たちはみんな年を取り始めていて頼めたとしても昔の何分の1が普通になっている。麻織物の仕事も経験の長さよりも若い時の精神的、身体的な強さみたいなものが大事で、スポーツと同じに思える。


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