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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

隣組会

2010年08月29日

今日は、午前中、織の状況を確認しながら、インターテキスタイルの申し込み関係などの書類作成を行いました。午後からは、隣組会があり、そのあと、その組長が当たっていたので組長会というのがあり、夜には直会としてすき焼きを食べる会がありました。

その場所で私の家の歴史に関するいろいろな発見がありました。ヨジヨモン爺さんの姉妹が、近くの家に嫁いでそこも織物を始められたという話、北清水のおばあさんもヨジヨモン爺さんの姉妹であったこと、勘平じいさんと市郎衛門さんのところのお婆さんは与一爺さんの兄弟であったことなど。勘平じいさんがしっかりとして現場を守っておられたのも、お酒が非常に強く厳しかったといわれる与一じいさんの兄弟だったからということで謎解けました。林与の場合、林与の織物に携わる方みんなが自分のおじいさんおばあさん以上でたくさんおられるので織物で近すぎて親戚としての関係が良くわからなくなってしまうのです。

林与以上に、周囲の皆さんというのが林与の歴史を当たり前かのように良く知ってくださっております。私にとっては、子供のころから、家の工場でいつも働いてくださっていたので、おじいさんやおばあさんでしかみえない人たちですが、戦争の時代のみなさんが背負われていた運命みたいなものを感じました。他の家の家系のお話も聞かせていただき、3代遡ればご近所がどの家もが繋がるようなお話です。

万博の後の高度成長の時代というのは、ものがつくれば簡単に売れる時代だったそうです。今の中国のような感じだったのでしょうか。今、昔の林与を支えてこられた親類のおじいさん、おばあさんたちは亡くなってしまわれていたり、もう90歳近いご高齢で耳が遠くなっておられお話を聞くのも難しかったりするのですが、先代や勘一じいさんに聞いとけばと思った話を周囲のみなさんから教えていただけるというのはありがたい話です。

近江湖東産地で、何代も続けられていたところが織機を動かすことをやめられてしまった中で、東円堂の皆さんが林与の歴史的なものを良くご存知で応援してくださっている部分があるので、続けていられるのかなあとも思いました。


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