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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

2026年01月06日

筬も消耗品の一つで、普通の織物なら筬を挟んでも筬を逃がす機構が働きやすいけども、高密度織物などでは筬が逃げられないことが多くまた、シャトルも飛びにくいことがありがちで挟みやすい。筬の目の乱れも多少は修理が可能であったりする。筬の羽(歯、刃)は、上下が樹脂で固定されているので、目のずれが調整できるようにかまし物をかましてドライヤーを当てて熱で樹脂を溶かしてまた冷やすと、筬の羽を元に戻すことが可能だったりする。

完璧に治ることはないが、少しでも筬の羽の乱れを治せる。それでもダメな時には新しいものと交換するけども、交換した後の筬も、部分的に使えないことはなく、だいじょうぶなところを活用して、小巾の織物を織るのに使うことも可能だったりする。いろいろな部品を消耗品のように捨てるばかりではなくなるべく残しておいて活用することも大事だろうと思え、そういう辺りは今のものづくり関係では一番いやがったりもする。たとえば、半導体工場では、消耗品に寿命時間が決められていて、1定時間ドリルのビットなどを使用するとまだ大丈夫でも交換して、消耗品が折れたりしたときに発生する不良リスクを減らすという方法、そのためには、半導体工場の中には消耗品メーカーの人が常駐していて社員のように働いている。ファッション業界でいうメーカーから派遣されたマネキンさんという感じと似ている。メーカーから派遣されている方だから部品に関しても半導体工場の社員以上に詳しいし、部品に問題があったときには実際の現場でその問題を経験するから改善などの必要性も伝わりやすい。単なる販売員というのではなく、現場で現場の作業もしているので意味があると思える。それが現場にいてお茶のみとかだべってセールスだけとかなら邪魔なことのほうが多いだろうと言える。

今、日本では織物の織機メーカーも高速なウォータージェットやエアジェット以外の織機メーカーが消え去って、部品一つが手に入れにくいことが多い、また、一つの部品が中古織機の半分くらいの値段することも多かったりする。タイイングマシーンの中古のものはもう手に入れることも難しくなってきていて、故障したときに部品を手に入れることが難しいらしい。新品だと50年前でも300万円くらいはするものなので、一つの正規の部品交換でも10万円くらいは掛かることも普通にある。レピアヘッドなんかもヘッドだけで片側だけでも10万してしまうから、両側のレピアヘッドを交換するのと、中古の織機の出物を手に入れるのとは移設が容易なら、全体的に消耗が激しくなった状態の織機というのは、中古の状態の良いものに交換するのが良い洗濯だったりもするが、中古の織機というのも、まったく同じタイプのものならまだ何か問題があっても解決は容易だけども、違うタイプの織機だと問題が起こったときにまた部品を見つけることから大変で、予備部品を用意しておくことも考えると、同じタイプの織機以外がいろいろと増えることに関して、本生産が目的の工場としてはメリットは少ない。

林与も基本的には、同じタイプの織機だけども、それぞれの機の規格というのは異なっていて、一つの織機の調子がどうしても治らないときには、機を他の織機に乗せ換えて織るということも行うし、レピアで駄目ならシャトル織機の一つのタイプ、それでもだめならシャトル織機のもう一つのタイプと、いくつかの可能性を残しておくことで、なんとか量産を乗り越えられた経緯があって、織る前の材料を新しく全部準備したとしても、糊付けの加減などでまったく織れないというケースも今まで何度も経験をしてきて、またもう一度糸を用意しても同じ結果になることも普通で、1台の織機を調整するだけでなく、それでも駄目なら他の調子のよい織機に乗せ換えるなどしておろうとするようなことで解決になることも多々ある。でも、本当に駄目な糸の場合などは、調子よく織れていた織機に調整を加えることがあるので、今は支給の糸の仕事の話は受けないことにしていて、自分が自由に糸も代替をさがして動けるような話でないと、一つの仕事も糸に縛られて解決が出来ないことが多々ある。


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