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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

やっぱり糊が…

2010年09月29日

先日の私が糸を見て糊が本当に付いているのだろうかと疑問に思っていた糸は、再度の確認で、染色の際に、やっぱり糊をつけていなかったという報告を今日貰いました。報告を貰うのがもう少し早ければ良かったのですが、確認しても糊は付いていますという報告だったので整経まで済ませてしまった状態なので、ここから糊を付けるとなるとサイジングという手法で糊をつけるしかないということになってくるかと思います。

駄目なものは駄目なので、その原因が分かったことは物事を前に進めていく上では大事なことです。このまま、原因が分からなかったら今回の依頼を請けた仕事も綺麗な織物が織りあがらないという最悪の事態になっていたと思います。原因が分かったことは本当に良いことです。

林与が、織れないとかなんか変だなあと思うときには、糸や工程になんらしらの問題があるのが普通です。30年も昔のリネンの140番手を糊付けで織りこなすという実績やリネンの100番手クラスをアパレル向けに織る実績も持っていますので、その2倍、3倍太い糸が織れないということは織機の調整の問題ではなく、織る前の糸に問題があるとしか考えられないのです。

海外の紡績工場の依頼で糸の良し悪しを判断して欲しいということで、林与が実際に糸を織ってみて、リネン糸やラミー糸や綿麻糸の良し悪しを判断したことが、海外の紡績会社や商社さんの依頼で過去にも何度かあるのですが、その判断というのは、単に糸の良し悪しの判断だけでなく、林与の判断が、海外の大規模な紡績工場自体の操業すらも左右するというような判断になったりするので、自分自身の経験に基づく、正直な判断結果を伝えるようにしています。

今日は、夜には組合のシンポジウム委員会がありました。


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