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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

ゴールデンアイリッシュ

2010年12月18日

今日は、夜、倉庫に行きました。昔の糸というのは使う予定がないと倉庫で眠ったままになっておりますので、実物を確認するということはほとんどないものです。日本の国などでも高松宮古墳で大失敗をしたのが、空気の入れ替えです。

空気を入れ替えると湿気が防げるかと思うのですが、実際には、希少なものを保管するためには、空気を入れ替えないことが一番大事なのです。何十年も密閉された状態で保たれたものというのは、そのままの状態で保たれています。

今日も、アイリッシュリネン80番手に関して確認が必要かなあと思って、その糸を確認しましたが、開いている蓋のものだけを確認して開いていない蓋のものは開けないことが一番大事なのです。

ビンテージリネン80番手の糸なども、糊がついて完璧な状態で残っていて、なぜそれが細番手としてはわざわざ林与が使わないで取っておくほどの不十分な80番手なのかという疑問もあるのですが、その糸の色をみると、糸の細さ以外の色味という部分で、アイリッシュリネン糸としての気質を感じさせるだけの風格があるのです。その完璧に近いゴールドな色味というのは、今のリネンでは手に入れることの難しい価値が秘められていると思います。この糸を使用したものに関しましては、ゴールデンアイリッシュリネンハンカチとしてメモリアル的な提案をしていきたいと思います。


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