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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

サクセスストーリー

2011年04月23日

今日は、昨年度JETROでアドバイザーをされていた農守氏が弊社にお越しくださいました。以前から一度弊社にお立ち寄りくださいとお願いしていましたところ、それが実現いたしました。伊藤忠時代に合成繊維を主体とした糸の販売を行われており、イラン、イタリア、アメリカのお話を聞かせていただきました。戦後の日本の高度成長期を支えてこられた私からすると一世代昔の方に共通する力を感じます。

お話を聞いていても、その時代を生きてこられたかたのお話というのは仕事をがんばれば最後には大きな花が咲くようなサクセスストーリをお聞きできるのです。今の時代となると、企画前から損得の勘定をして、すぐに結果を求められる時代なのでサクセスストーリまでは結びつきにくいというのが本当のところではないでしょうか。

市場がまったくない新商品を提案する場合など、お客さまに商品を理解していただくところからスタートしなければならず、織物という素材であるなら、お客さま自身がそれを使って新しい商品を作られないと最終の消費者の皆様には新しい商品として届かないのです。

小さな仕事が大きな仕事になりそしてそれがまた小さくなるというのが、5年とか10年という時間を掛けてものを作っていくスタイルで、そういうのを並行していくつも手がける中で仕事は動いていきます。10とか20とか試作して、2つ、3つ形になりオリジナルの商品として残ればよいというのがものづくりの現場です。

林与もオリジナルのリネンストールなどを展示会などでも、提案し手がけておりますが、それはそれで日本製のリネンストールの一つの形として残せるような商品ではないかと自負しております。キバタでお買い上げいただくシリーズも、非常に好評はいただいておりますが、製品版のストールにしましても、本格的な仕上げにこだわっておりますので十二分な高級感を味わっていただけるものと思います。

ものづくりなんていうのは、考え方一つで広がったり狭まったりするので、考え方が一番大事だと思います。ものづくりというのは、やればやるほどお金が入ってくるのではなく、やればやるほどお金が出て行くものです。いろいろな経営者の方とお話しする機会が多いのですが、経営者の皆様というのはそれぞれに考え方が異なるものです。


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