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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

リネンでつくる小物画像

2011年05月29日

上島佳代子先生の新刊アマゾンさんでのリネンで作る小物へのリンク画像が張れました。初版限定となりますが、林与のリネンキッチンクロスも読者アンケートプレゼントとなっております。こちらのサイトでも5月20日から8月末日まで、10000円以上のお買い上げで1冊プレゼントいたします。

昨日は大阪からお客様で、来春に向けてのリネンの企画です。大阪駅伊勢丹さんにも新たにショップを展開されてまして、ヨーロッパから生地の調達の調達もされています。ハリスウールのお話をお聞きしました。ハリス島では、島で育てた羊から取れる糸を半手織して生地を作っているそうです。世界中のブランドさまからの注目らしいですが、これは残らんと駄目な織物だと感じまして、同じ織物産業にいるのでそういう本物は一生懸命プロモートしてあげて下さいな気分です。本物の形のままで続くことは本当に大変なことだと思います。

関西地方も梅雨入りをしたというお話も聞き、昨日今日と続く雨の中、雨も必要だなあと感じます。といいますのも、愛知川の川というのは普段水が流れていないのです。子供のころは夏でもいつも川に水があったのに、最近は普段水が流れずに、川にすむ魚屋や小動物は死滅してしまいます。最近、スズメも見なくなったのは、そういう水環境がこの何十年かの間に大きく変わったからではないかと思います。子供のころは晴れた日には朝7時ころになるとチュンチュンとスズメが庭で鳴く声で目が覚めたものです。今はスズメを見かけることすら稀です。

日本でも、コンビニチックならびにチェーンストア的な都市開発が進むとファミリーオリエンティッドなビジネスというのは死滅してしまいます。今は、農業ですらもがビジネスライクになりすぎて農薬からの産物でしかないという味気ないものでは駄目だろうと思います。麻というのは本来農作物であり、手作業から生まれるものであるというのを手績みの糸をみて感じます。何十年も昔の繊維でありながら今も非常に強く、何百年も着ることのできるものであるのを感じる次第です。

良質の麻というのは何十年前のもののほうがしっかりとしていたりします。弊社が20年以上前につくりました女性もののゴールデンアイリッシュリネンのスーツは、20年前のものながらも今のもの以上に隙がなく輝いています。何十年も変わらぬ価値観というのを感じるところです。今はなかなかそういうものを作るのが難しくなっていますが、特に高級ゾーンのものに関しては変わらぬ価値観のものを守り続ける努力をしたいところです。


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