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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

ル・ブラン

2011年06月09日

今日は、ある方の依頼で、倉庫に糸を捜しに行きました。その糸とは関係がないのですが、ブルーの見慣れない箱を見つけました。箱には、LBのロゴ、フランスのLE BLAN社のリネン25番手の糸です。

ひとつの箱はガムテープで補強してありますが、まだ未開封の状態で、もうひとつの小さくされた箱には残糸の状態で糸が入っていました。中の糸を見ると非常に綺麗で、番手は太いですが非常にゴールドです。番手は太いのですが、色が素敵で宝物のような糸です。この糸はフランスで引かれた本物のフランス紡績の糸なのだと思います。

ルブラン社も最後はリニフィチオ社に吸収されたような形になっているようですが、私自身は、リニフィチオの糸は、グレーっぽい生成の糸しかみたことがありませんので、この糸というのはルブランの色なのだと思います。色味が非常にアイリッシュリネンに違いのは、アイリッシュリネンも末期には原料をフランスなどから輸入していたというストーリーと整合をします。

先日も倉庫で40番手のフランスの糸を見ましたが、その糸はゴールドではありませんでしたので、フランス紡績の糸でも紡績工場によって、使う原料のレッティング方法の違いで糸の色に大きな違いがあるのだと思います。今の時代にこんな色の糸が手に入るなら素敵だなあと思います。

他にも、今日は、色は茶系の生成のL40番手で、強い撚糸のかかった生成の糸を何十キロか見つけました。昔の糸ですので、くたっとした落ち感のあるソフトなリネン織物が出来上がるのではないかと想像しています。ガーゼ織物にすると面白いかもで、ストールを作ってみようかと思います。あと、これはハードマンズ社の生成の100番手が、別の倉庫にあるとのは別のときに輸入されたものらしいのが20kgほどでてきましたが、中は大丈夫な状態でうれしい驚きです。他にもゴールドな40番手の糸が箱に入れ替えてあるのが出てきました。これは箱が入れ替えられてしまっているので紡績メーカーなどをたどることは難しそうです。

リネンが丈夫な繊維であるというのは、昔の糸を見ても感じます。箱や中の糸を包んでいる紙なんかはぼろぼろになってきていますが、糸自体はしっかりとして今の糸以上に品があるのはさすがにリネンであるなあと実感いたします。長く使えるのが当たり前で、使えば使うほどに味が出てくるというのがリネンの良いところです。

生成のキバタを買って、それを洗いこんで大事に使うというのがひとつの贅沢なリネンの楽しみ方です。リネンタオルHDも半年ほど使ってますとよい感じにやわらかくなってきています。


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