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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

地震に弱い地場の工場

2011年06月13日

林与は5月14日生まれで、今日が運転免許更新期限の前日でぎりぎりですが更新に行く時間を見つけていきました。教官は居眠りしている人を見逃さず、偉そうというよりも、今の厳しくすることを貫ける人が少なくなったながらも、こういう親身なひとが教官としてやっていないとわざわざ免許更新の講習に行っても意味がない気がします。しかも、更新手続きにこられておられる方というのは、ほとんどが自分よりもお若い方がほとんどなのに礼儀もわきまえられておられ立派です。ほんと今の時代に珍しい。

午後からは、染、加工、出荷の段取りを行って、夕方にはたくさんの電話をいただきまして、夜にはミーティングがあったので、いくつかお電話を掛けようとしてできない分がありました。今、頭の中のなかに二つの新商品があって、それらの実現に向けて前向きに進んでいます。どうせやるならリネン100%ものをとおもって、これらは完成しましたら海外に向けてのプレゼンテーションにも使いたいと思います。

夜には、ミーティングとは別件で、小幅で織った本麻の織物を見せていただき、それがもう生産できなくなってきているとかで、よく見させていただくと総カラミでうなずけるところです。織物の世界には、規格からしてもオンリーワン的な商品が多いので、売れなければ機自体も消えていく運命にあります。機が残っても織れる人がいなくなれば駄目で、人がいても、最終的にものづくりをする人を支えられるだけの力でコンスタントにものを流していくような流れづくりが必要になってきます。

今、震災などで思うのは、大手の自動車や半導体の工場が生産が比較的すぐに回復したことですが、これは被災地から他地域への代替が行われてしまって復興をしたとしても被災地での産業の復興は難しいのではないかと思います。放射能で汚染が心配される地域などにも、繊維関連の会社は多いとは思うのですが、ある1年、会社が仕事ができないとそこに戻ったとしても、特に特殊なものを企画していたとしたらそこに大きな穴が開いてしまって、代わりの企画で1年乗り越えられると、もうその会社に仕事はないという可能性は高いと思います。被災地での産業に対する被害というのはこれから見えてくるものも多いと思います。


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