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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

オーロラ

2011年06月25日

昨夜は、2時間ほどのあいだ、1、2秒ごとくらいに空全体が調子が悪い蛍光灯が点こうとしているかのように、点滅し続けていました。夜なのに空が明るくて赤く焼けているような感じです。雲というよりも電界の層が出来上がっていて、それが、オーロラのように見えていました。こんな空を日本で見たのは生まれて始めて位の体験でした。

午前1時前でしたでしょうか、大粒の雨が10分ほど降って、すべてが何事もなかったかのように終わりすごく静かになりました。実は、これが異常気象というよりも自然なのかもしれません。滋賀県から見ると北のほうの空が集中的に光り続けていましたので、空気中の電界的な要素が極端に異常化されてしまっていたのが、昨夜の異常に思える現象で正常化されたのではないかと思います。昨日の午後なんかは気持ちのよい一日だったので、少し驚きではあります。夜の空に飛ぶ鳥も逃げ惑うような感じで飛んでおりました。

日本らしくない現象が自然界でも起こり始めているような感じですが、これが自然なのだと思います。自然というものはひずみを、自然の力が一晩で正常化してくれるようなものではないのかと思います。昨夜の地獄絵のような出来事は、自然を変えようとしても自然は自然に戻る力があるのだという証ではないでしょうか。

砂漠気候というと棲み難いかと思えば、雨が降らず、毎日晴れていて基本的に天気の心配もせずにすみやすいのです。カリフォルニアのアーバイン周辺は世界で一番気候のよい場所といわれるところで、夏でも天然のクーラーが利いていて、雨が降らないので本来は草木も生えないのですが、スプリンクラーで水を供給して緑を保っています。

砂漠というと悪いイメージがあるようですが、実際には、虫すらもいないような人にとっては住みやすい環境なのです。ポップコーンが1週間湿らずに食べ続けられるようなのも砂漠気候の特徴です。最近の日本は、ダムなど作って砂漠化することで人が住みやすい環境を作り上げてきたのだと思います。大事な要素というのは水で、水が自然の基礎なのですが、人が快適に住むためには水を自然に循環させないことを望みます。

日本の山形の蔵王スキー場ですらも、積雪が1.5mほどといわれるほど、温暖化は進みました。実は、日本で砂漠化が進んだのはこの何十年のことなのです。子供のころには滋賀でもしっかりと雪が降っていたことを考えると、原子力の力というのは自然に対する挑戦だったと思います。世界の中で、自然を変えることに日本が一番熱を上げてしまったのも日本人の国民性ではあるといえ、世界で一番、原子力発電を推進した日本で世界の中で一番くらいに温暖化が進んでいるというのもよく考えないといけない事実だと思います。焼畑すらもが地球温暖化の要因に上げつられ、一方で原子力が地球環境を守るなどといって、この問題が起こってからも、放射能は体によいという学者さえもたくさん出てきてしまいました。今時の日本らしいのです。

自然環境によいということで、天然繊維を使わないで、合成繊維を推進するのと似ているのです。何十年もつづいてきたことを、新興のビジネス推進のために法律などつくって代替し始めれば、人が共存してきた自然由来の環境すらも取り戻せないくらいに破壊されてしまいます。学者たちもようやく放射能の自然界に対する危険性に気がつき始めたようではありますが、推進してきた人間ならそのくらいのことは最初から分かっていないと欲に目のくらんだ素人のごときで駄目なことでしょう。人の欲というものは強いもので自然すらも人間の都合のよいようにコントロールしようとするほどの欲の大きさなのです。人間が折れて、自然に合わせて過ごすということも大事ではないでしょうか。


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