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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

布にまつわる優しさ、暖かさ

2011年07月13日

昨日の商談会では各ブランドの方がブランドイメージで商談に望んでくださった感じです。ブランドのテイストがまったく違ったので、6社のうち唯一林与のサンプルスワッチのセレクトなどはなかったのですが、ザブルックリンサーカスの代表兼クリエーティブディレクターのウィージ・セオドア氏はユーモアもたっぷりでした。

林与のブースで、一番最初に、生地ではなく、プレゼント用のリネンキッチンクロスが何なのか興味を持ってくださり、私が一枚広げながら古いシャトルで織ったハンカチですと説明をして一枚新しいのをプレゼントすると喜んで下さり、早速袋をやぶってポケットにしまいこんでくださいました。(「リネンでつくる小物」の全員プレゼントと同じタイプのキッチンクロスで、ハンカチーフにも使えるタイプです)コンプリメンタリーな部分ももちろん含んでいていてくださるのでしょうが、ニューヨークのアーティストの方というのは非常にフレンドリーです。帰りがけにも、テーブルの上においてあった上島先生のリネンの本に興味を持ってくださって2種類プレゼントしました。

日本語は読めないといっておられましたが、素材のプロ中のプロの方なので、写真がたっぷりなリネンの世界というのを楽しんでもらえると思います。林与とはブランドのテイストが違いますのでお仕事は無理なんじゃあないかと思いますが、楽しいお出会いでした。ほんと、終了間際のお出会いで時間にせかされてしまって、もうちょっとお話したかったけど残念でした。

ハンガーの生地だけだと残念なお出会いになっていたかもしれませんが、リネンキッチンクロスやリネン本のおかげで、まったく違うテイストのブランドさんともお話が広がるというのはありがたいことです。今回は、AW向けのセレクトのシーズンということで、林与自身もその点をお断りした上で生地を見ていただいたのですが、皆さん、その次のSSのシーズン向けにということで観てくださいました。海外からわざわざ日本の生地を選びに来てくださるというのは、素材そのものの好みよりも、日本的なものを海外の方が探そうと動いてくださっているのだなあと、今回の欧米ブランドの皆様の優しさから伝わってきました。

顎鬚がゴージャスなウィージ・セオドア氏が、リネンクロスやリネン本に興味を示してくださったのは意外でしたが、リネンだけでなく織物の世界というのは、国境を越える、人と人とのつながりを生むようなアットホームな世界なんだと思います。商売だけではない、人類や日本の歴史的な憧れや楽しみの世界が裏にはあったりするので、世界中のどこにでも織物はあって大事に守られているのだと思います。欧米の方との商談会は、優しさというか暖かさ満ちているのです。


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