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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

チーズ巻き

2009年09月20日

今日、夜、車で30分くらいのところにある、チーズ巻きの70代中ごろのおじいさんのところに糸を取りに来ました。チーズというのは、糸を巻く木の管のことです。カセの状態からチーズに巻くのがおじいさんの仕事です。

おととい持って行って、今日は休みだったんですがおじいさんが急いで巻いてくれました。今回、チーズに巻かれた糸は、会社で整経し、町内の林与専属の出機(でばた)の工場で70歳のおじいさんがシャトル織機で織ってくれるのです。切れやすいリネンの細い糸を70歳を超えた職人さんたちが扱っています。林与の自社工場の職人さんは40年間、シャトル織機を動かしておられる60歳のおじいさんです。

70歳を超えても林与の仕事をしたいと思ってくださってることに感謝です。日本の良いものを知っている世代が今なお林与の布に関わっていてくださります。染屋さんの下請けさんに任せて巻いてもらうと空いているところで巻いてもらえるので早く簡単なことも多いのですが、林与は、なるべく、目に見える形で仕事をしたい思いから、林与の身内ともいうべきいつもの下請けさんたちに仕事をお願いしています。

問題があるときに、いつもとの少しの違いに気がつくかつかないかが大事だと考えるからです。自分の手の届かないところで仕事をしてしまうと、出来上がったものの問題に気がつかないことが多く、各工程の良し悪しを判断できないものづくりになってしまう危険性があると思います。


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