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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

布に描かれた花火

2011年08月03日

「長栄座」のブースの飾りの準備で、近江上布を貼り付けたタペストリーを両側の壁に貼ろうかと考えています。柄を見ていて夏らしいなあと実感するのです。机の上でレイアウトを考えているときに、何かこれって、花火のような世界だなあとふと気が付いたのです。絣に織られているところも花火の火が散っているような感じで、昔の近江上布が草花をイメージしただけでなく、布の上に描かれた花火であるという私自身の中の結論です。

これは、林与の近江上布に思うだけのことなのかも知れませんが、一つ一つが打ち上げ花火のような儚さを持つ美しさなのです。ちょっと残念なのは、それを見てから他の布を見ても他の布の世界というのが浅い気ががしてしまい。脱帽状態です。

昔の糸がすごくしっかりとしているのも布の価値を感じさせます。半世紀以上も昔の布ですらも、ハイカラな感じがして、今こういう柄をくむことができるのだろうかと思います。とりあえず、狭いスペースながらも400種類くらいの柄を展示できるかと思います(生地の撮影はできません)。


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