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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

技術と低下

2011年08月16日

ある新技術が開発されるとその技術というのは通常コスト的に成り立ちにくいので、コストを落とすような安いものが他の企業から次々と出てきます。織物業界でも、新しいタイプの見本を開発してもそれに似たようなものが安価に出てくるのと似ています。

価格を落とすことを目標としたときに、たとえば日本で一番安く作ろうとすると最終的には安い工場を選んだり、工場に少しでも安く作ることを依頼するので、使われる薬剤までも違ってくることが多いのです。

繊維とは違う話ですが、今、原発を太陽光発電に置き換えることが環境に良いという盲目的なPRが行われていますが、それがカドミウムを使用したものであるとするならどうでしょう?廃棄処分すら難しいアスベストと同じような悲劇につながりそうです。人体への影響が少ないシリコン系の太陽光発電をコスト高ながらも作り続けるメーカーがあるのかです。売れないと普通はやめてしまうのがメーカーです。

どのメーカーもカドミウム系での太陽電池に移行してしまっては、カドミウムの危険性を指摘することすらもできなくなります。アスベスト問題なども、そもそも、コストを落とすための手法であったのです。コストを落とすための技術開発というのは後の弊害をもたらすことが多いのです。今の発電行政にしても、コストメリットを語り続けていますが、今回の原発の事故もコストメリットを語り続けきた結果であろうかと思います。

アスベストでも不思議なのですが、処分の方法すら国で用意されていないのです。結局、ほとんどが、埋め立てに使われてしまっているのではないでしょうか。火にも強いような永遠に持つという丈夫なものを作り上げては処分には困るものです。

最近では、エコバッグの使用などが進んでいます。何十年も前に同じような運動がありましたがそのときはスーパーが反対して流れた経緯がありました。


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