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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

今年の糸

2012年03月15日

今年の糸を見比べると、やはり、昨年の糸よりはだいぶ糸の感じが悪く思えます。本来は一様でないといけない色味ですが、それが一様ではなく、一般的な手芸店においてあるリネンの表情に近づきかねない危惧を感じます。また、硬さもやはり出てきており、昨年取れた原料というものに関しての質の悪さというものを感じます。

昔のリネンがしなやかな時代をしっているので今のリネンとの差というものを感じているだけに、今のリネンと今年のリネンの差というものも同じくらいな差として感じてしまいます。一部のものに関しては、この一年を乗り越えるためには、前年度に買った在庫の糸を使うなどして対応を考えていかないとならないなあと思っています。

生成なんかでも、リネンの色が変わるだけでなく、仕上がった風合いというものが変わってきてしまうのは、天然の原料のものなので作柄なので仕方がないといえば仕方のないことなのですが、こういう年に限って良い原料不足でリネンの価格なども高騰するものです。

気をつけないとならないのが、レモン市場ではありませんが、問題のある糸がぐるぐるとたらいまわしにされることです。リネン糸が高騰すると、糸商さんなんかも安い糸を求めて、スポットで出るものをつかまれたりするとすごく縮みの出る品質の悪いものだったりして、物性の問題などで加工工場やアパレルさんも巻き込んでのトラブルに見舞われることもありがちです。


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