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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

風合い

2012年09月29日

機械というのは同じように見えても、糸が違うと同じタイプの機械でもこちらの台ではうまく織れるけども、あちらの台ではうまく織れないということがありがちです。同じものを織り続ける工場さんだと調整が少なくて済むので、織るということにそれほど力が必要はないだろうと思います。

糸の太さが違うと糸道にあるテンサーの加減やレピアのピッキングのタイミング、レピアの糸のつまみ具合や開放などが異なってくるのです。麻織物というのは糸の伸縮性が少ないので特にそのあたりがシビアだと思います。織物工場さんでも同じ織物を織られているところですとロット差くらいの問題で済むのでよいのでしょうが、糸番手が変わると機械の調整が必要になってくるというのは織物をするうえではとても大事な要素です。

シャトル織機で織った織物とレピア織機で織った織物とを相対的に比べるとシャトル織機で織った織物のほうがふっくらとしているといわれるのですが、すべてがそうとも限らないので、それは、織りの部分だけでなく、加工などの方法とも絡んで大きく関わってきます。染めにしても同じ黒でも染料によって風合いが異なってくるのです。


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