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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

月末

2012年11月30日

今日は、月末金曜日、タイイングマシンでの糸繋ぎは職人さんができない仕事なので私自身が他の織機を動かしながらやってみる。前回使ったときは調子が良かったのに、1週間ぶりにほどに使ったらうまく糸を取ってくれない。いろいろと原因を探ってみる。セレクタを変えてみたり、セレクタの羽根をすこし強めてみたり、経糸の張り方を直したり。

電話で、タイイングマシンの修理の人に相談をして、症状を説明、タイイングマシンの動きの基本的な構造から説明を受ける。朝相談して、一人いろいろと考えて、夕方また尋ねる。一本取り防止装置というのが付いていて、下の糸が綿の細い糸だったので、そうとう強くテンションを掛けておかないと、一本取り防止装置が働いて、糸をはじいてしまうということが分かって、なんとか、つなぎ終わる。

複雑なものの場合には、手でつないだほうが確実なことも多い。糸つなぎに慣れていない私でも一時間に300本くらいはつなぐことができるので、4000本なら、13時間ちょっと、糸つなぎになれたものなら、一時間400本から500本くらいのスピードでつなぐことが出来るので10時間掛からない。複雑な織物の世界は機械でやるより手でやる作業のほうが簡単というか楽なことも多い。それでも一つの仕事が根を要する仕事で、集中できない人だと難しい。

今日も職人気質なのをタイイングマシンの修理の人に感じた。というのは、話をしていても最後うまくいったかどうかを心配してくださっている。自分以上に自分の仕事がうまく行くように思っていて助けてくださる方がいるというのは幸せなことだ。それに甘えてはいけないので、タイイングマシンの構造を理解するのも早くそういう人に追いつかないといけない。事務所のマニュアルを引っ張り出して部位の名称から確認しなおす。今、1回のチャンスに理解できなければ後々何度チャンスをもらっても理解することは難しいものだ。聞くにしても進歩し自分自身が出来るようにならなけければ、進歩なく聞いてばかりでは迷惑が掛かるだけ。それでもタイイングマシンの修理の方はうまく行かなかったら遠慮なく電話掛けてきいや、と電話で教えにくいことも多く歯がゆいことも多いだろうに気質な方だ。


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