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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

決断力

2013年07月30日

今日は午後から地元のお客様が数件続いて、打ち合わせごとなど準備します。物事を進めるときに覚悟的なものが、トータルでの時間を大幅に節約するので、それを迷っていると仕事なんて何分の1しか進まないものです。

モノづくりというのは技術の部分ではないなあと思うのは、技術があってもモノづくりは器量がないとできないものだなあと思います。仕事があってもったいぶる職人なんかは論外で、反対に仕事を出し惜しみするようなのも論外。トータルでバランスが取れるようにしないと全体として永続しないものです。経営者ならなおさら器量が大事で、リスクにしてもしっかりと被る用意も必要、損を承知の決断というものができるかできないか。

今の日本の繊維の仕事で、損したくなかったら仕事しないほうがよいだろうという流れが強く、日本の繊維業界というものはどんどんと収縮している。自分が持ち出して動ける力というのが、あるのかないのかだろう。大手のSPAが成功を納めるのもものづくりは知らなくても決断力があるからだろうなあと思う。

卵が先か鶏が先か、という議論があるが、卵がいくつもあっても鶏に育たないことも多いし、鶏がいても卵を産まないことも多い。目の前の、卵と鶏を食べるのは消費者の役割だとすれば、卵と鶏を守っていくのがものづくりという仕事のようなものなのじゃあないのだろうか。生産に関わる人と話をしていても、消費目線でものづくりを考える人が多いが、生産目線というものがやはり必要だろうと思う。


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