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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

天女の羽衣

2014年01月25日

滋賀県米原の伝統文化産業会館にて、2014年2月26日(水)15時から、天池合繊社長の天池源受氏と丸三ハシモト社長の橋本英宗氏の2人の講師をお迎え、ビジネスカフェが催されるそうです。天地さんの「天女の羽衣」の話はお聞きになれた方多いかと思いますが、開発に携わられた社長の話が聞ける絶好の機会です。林与も合成繊維と天然繊維で分野は違いますが、織物の開発での苦労話というのはものの売り買いの話よりも実質的には大事な部分で人のドラマだと思います。

私自身、織物の分野におるわけですが、コンピュータソフトウェアの会社やコンピュータ製造の現場なども経験をしましたが、会社運営というのは、何を作っているかというところではなく、人がどう働いてなにをつくるかで同じ仕事をしていても成り立つ成り立たないのところ決まるのだと思っております。

天池さんにしても、社長であられながらも一番の技術者であられるといえ、ものづくりの面以上に、働く人との人間関係などで苦労された結果が、天女の羽衣であろうかといえます。たぶん、社長の目には、天女の羽衣を見ると、透明感があり軽くて美しい布というものではなく、その開発での日々の思い出がいろいろと浮かんでくるものと思います。

もう一方が、滋賀県の丸三ハシモト株式会社橋本社長。琴の糸を製造されている会社で、日本の技術を海外の楽器向けに輸出することに意欲的で、海外の有名な作家さんとの契約なども結ばれています。琴糸の開発だけではなく、大手楽器メーカーが存在するなか、販路開拓という部分、非常な努力ではなかったかと思うのです。

両氏に共通するのが、従来のものづくりの行き詰まり。自分自身で販路を開拓すべく新しいモノづくりに取り組まれたところだと思うので、林与にしても、従来のものづくりの部分も守り続けてはいるものの、新しい課題を自分自身にぶつけて背伸びの毎日。いつか、背も高くなるのではという思いで、両氏の講演を今後の自身の活動にも参考にさせていただけたらと思っております。

県外の方の聴講が可能なのかは分かりませんが、ぜひ、問い合わせてみてください。(問合せ:滋賀県立文化産業交流会館 TEL 0749-52-5111) 林与は交流会も参加予定ではおりますので徹夜明けでボロボロかもしれませんが、皆さんとの交流も楽しみにしております。


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