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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

アンバランス

2014年06月30日

戦後は丁稚制度が禁止され、その代わりに作り上げられたのが日本的雇用制度と呼ばれる終身雇用制度、年功序列型賃金制度、企業内組合といわれる制度で、国の制度としても、国民健康保険、社会保険、や公的年金制度です。でも、すべてが破綻しかけており、今の世代や後の世代が後片付けをしないとならない負担の大きさを考えると、無責任に良い時代の名残をいつまで続けていていると、さらに後片付けしないとならない次の世代は気の毒です。

典型的な過疎化を感じるのがもともと賑わっていた集落で空家が目立ち、外に新興住宅が建ち始めていることで、昔からの集落というのは考え方も変わることは難しく、一つの世代とともに廃れてしまう流れにあるのではないかと思うのです。これは集落に住んでいる人の問題ばかりではないところもあって行政もそういう誘導をしてしまっているところもあり、気がついたときにはやはり田舎に人が残ることは難しいという問題に繋がりがちです。

私自身、織物というような古い仕事に携わっているものの、よほど新しい取り組みもしていないと昔ながらのことも続けることすらも難しいのを感じています。鎖国していた時代の日本なら日本の中の縛りだけで安定を保てたのでしょうが、経済だけでなく、文化というものは世界画一化の時代で、自分自身の文化発信が魅力的に思われなければ、ほかの文化に飲み込まれてしまうというのは、世界中にいきわたる商品がアップルのアイポッド、サムソンのギャラクシーであったりと、ものというのは世界中に流れていくので、ものづくりというのは世界を巻き込むほどのチャンスをつかまなければ生き残れない時代です。

日本の商品開発の理想はプロジェクトX的なものかもしれませんが、実際に日本では多くの壁があり、本来、人間関係があると協力的に働いて中で解決できて新しいものができるのが理想なのだが、行き詰まって、一つなにか新しいことをしようとすると人の関係も絶っていかないと新しいことができないというのもおかしな話なのだが現実的には多い。

難しいですね。小学生にパソコンや携帯を禁止する国が正しいのか、小学生にパソコンや携帯を推奨する国が正しいのか。林与のネットはするけど、テレビは一切に近いくらい見ない生活、正しいのか正しくないのかも似たようなものだと思います。正しい正しくないなんてのは力関係だけのことも多いので、自分自身の判断が大事だろうと思いますし、他と同じであることよりも、他と違う要素を積み重ねることこそが強みであるというの仕事でも実感します。


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