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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

グレード

2010年01月23日

今日は、夕方に出荷しないといけないものがありました。年末くらいからの話だったのですが納期が厳しく、万が一も許されないので、上手に織れる台と織れない台があるので、納期も詰まっていたのですが、一番調子よく織れる台で織りました。出荷もなんとか間に合いました。

そろそろ2011年の春夏ものの企画が始まります。アパレルさんからの企画のためのアポなど入り始めました。東京のアパレルさんのAW展のご案内もいただき東京に出かける予定ができました。2月頭には岐阜で糸展示会があり、それも覗いてみようかと思っています。

外に出て、人脈を広げ忙しく知識を吸収しているとものを分かったように勘違いしてしまうのですが、実際に、自分で糸を手に入れたり、自分で触ってみることでやっと良し悪しが分かりますし、そうすることで、その材料に対しての価値にしても、それを作ったり扱っている人以上に自分なりの価値判断ができると思います。ものづくりをどこまで深く監修するかが大事な部分です。ひとつの企画が云々ではなく、すべての企画がつながっているのです。

専門であるはずの織りはもちろん。紡績会社屋、糸商以上に糸にこだわり、染色工場以上に染にうるさく、加工にうるさくあるべきで、満足できるようなレベルのものづくりをしなければメイドインジャパンである意味が少ないと思います。海外製品と競争するために価格を落とすものづくりをすれば、消費者からはすれば輸入物と紙一重の世界でしかありません。

紡績メーカーにしても一般的に生産しているグレードがあり、染工場にしても一般的に生産しているグレードがあり、加工工場にしても一般的に生産しているグレードがあります。縫製にしても同じくです。その一般的に生産しているグレードというのは品質やこだわりそのものであり、グレードが安いものに流れると、安いものとの違いというのが見えてこないということになります。

目に見えないところで、薬品にしろ染料にしろ、薬品メーカーが高い薬品は売れないからそれを廃盤にすると一般的な安いものだけが生き延びて、品質や風合いが落ちるということも起こってきます。安い海外製品との価格競争は、日本製品の全体的な品質を落とすひとつの理由だと思います。

人的な面でも職人と呼べる人が現場でいなくなった、あるいは、人はいても職人気質でなくなってしまっているのが、日本製の将来を危惧するところです。職人を育てるべき経営者としての立場からしても、手を抜くことを考えるのではなく、ものづくりにこだわれるような人を見つけていく必要があるかと思います。


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